パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ヨシダベーカリーで国産小麦を堪能する【富士見ヶ丘】(2ページ目)

京王井の頭線富士見ヶ丘からすぐのところに、2012年にオープンしたヨシダベーカリーは現在、すべて国産小麦でパンを焼いています。シンプルで余計な装飾がなく、すっきりとしていながら味わい深いの店の様子は、そのままこの店のパンをも表しています。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド


水のようにプレーンでナチュラルで、すっと身体に入っていくパン

プティレ

プティレ

取材に伺ったのは、ちょうど地域のお祭りの翌日で、お祭りで手造りのフローズンヨーグルトをサンドしたミルクのパンをつくったのだそうで、そのヨーグルトのホエーを使った期間限定のパン「プティレ」が並んでいました。乳製品ととてもよく合う、北海道の庄司農場のキタノカオリを使用した、透明なさわやかさ。

わたしは小さな食パン「キタノカオリ」とこの「プティレ」で吉田さんが気に入っているというキタノカオリという品種の国産小麦のおいしさを満喫しました。
プティレ断面

プティレ断面

ほんのり黄色くてもちもち、砂糖ではない甘味がある。そして透明な味がしました。味がないという意味ではなくて、水のようにプレーンでナチュラルで、自然に身体に入っていく味です。それが吉田さんのパンの印象でした。
ブリオッシュ

ブリオッシュ

ショウケースに並ぶ正統派な「ブリオッシュアテート」やチョコレート入りのブリオッシュは、スポンジケーキのように軽やかでしっとりとしていて深いたまご色。これには黄身の濃い御養卵という卵が使われています。
ヴィエノワズリー各種

ヴィエノワズリー各種

1個40円のパンも。

1個40円のパンも。

「配合やバランスを考えるのが好きなんです」という吉田さんは、週に一度は新しいメニューを考えるのだそう。見た目はシンプルでベーシックなパンであっても、実は常に更新されているのです。
常に更新されるパンたち

常に更新されるパンたち

国産小麦でパンを焼いています!とはどこにも書かれていないけれど、注意深く見れば、きたのかおり、ゆめきらりなど、国産小麦の品種名が書かれていたりする。国産小麦の美しい素顔を静かに堪能できるお店です。
吉田稔さん

吉田稔さん



ヨシダベーカリー

ヨシダベーカリー

■ヨシダベーカリー
住所:杉並区久我山2-23-29 ハイネス富士見ヶ丘1F
電話:03-6326-2754
営業時間:11:00~19:00 日・水曜定休
Yahoo!地図情報
京王井の頭線富士見ヶ丘徒歩1分
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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