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無線LANのアンテナの向きと電波強度の関係を徹底検証(3ページ目)

無線LANを利用するにあたり、「いったい親機をどのように設置すれば良いのか」と誰しも思うことだろう。今回の記事では、アンテナの向きを中心に設置環境と電波強度の関係を検証してみることにした。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

アンテナを傾けてみる

アンテナは、BUFFALOの「アンテナ設置ガイド」によると、直立より傾けた方が電波がまんべんなく放射されるとのこと。今度は、以下のようにアンテナを傾けて同じ測定をしてみた。

前にある用紙は、アンテナの最適な角度を記したマニュアルの図面。

前にある用紙は、アンテナの最適な角度を記したマニュアルの図面。拡大して見てみよう


まずは、A地点で立てた場合と寝かせた場合の結果を写真で下に挙げる。

寝せた場合の測定値

寝せた場合の測定値

立てた場合の測定値

立てた場合の測定値


【考察】

値はそれぞれ以下の通りだ。

寝せた場合:-38db
立てた場合:-42db

立てたときの方が電波が少し強いが、アンテナ直立のときは差が12dbもあったが、アンテナに角度を付けると4dbに縮まった

【結論】
アンテナは角度を付けた方が、電波が満遍なく放射される。

次は、B地点とC地点で測定してみた。

子機を対面のB位置に置いたときの結果。

子機を対面のB位置に置いたときの結果。

子機を横に置いた場合の値

子機を親機の横のC地点に置いたときの結果


【考察】
値は以下の通りだ。

  • アンテナと向き合っている場合(B):-23db
  • アンテナの横になった場合(C):-30db

B地点での値は、アンテナを直立させたときと同じだが、C地点は電波強度がアンテナ直立のときより6db上がっている。

【結論】
子機を寝かせた/立てた場合より、顕著ではないが、アンテナに角度を付けた方が、電波が満遍なく放射される。

次のページで全体をまとめてみよう。

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