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無線LANのアンテナの向きと電波強度の関係を徹底検証

無線LANを利用するにあたり、「いったい親機をどのように設置すれば良いのか」と誰しも思うことだろう。今回の記事では、アンテナの向きを中心に設置環境と電波強度の関係を検証してみることにした。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

親機と子機のアンテナの縦横を合わせてみる

まずは、「親機と子機のアンテナの縦横でどのような違いがあるか」について検証してみることにした。

測定環境は以下の通りだ。

■測定環境
  • 親機:BUFFALO 「WXR-2533DHP」
  • 子機:ASUS 「ZenFone 2」
  • 測定アプリ:Android用 「Wifi Analyzer」
  • 測定環境見取り図:下図
測定位置A

測定位置Aは部屋の中央


上図のように同じ室内/同じ位置で測定するのだが、測定位置Aで子機(ZenFone 2)を寝かせた場合と立てた場合を比較してみた。ZenFone 2は、アンテナが本体の長辺側にあるので以下のような位置関係になる。

  • 寝せた場合:親機のアンテナと十字に交差する位置関係
  • 立てた場合:親機のアンテナと平行となる位置関係

下の写真は、壁際に置いた親機だ。アンテナは4本とも垂直に立ててある。

親機は、壁に接する台の上に設置

親機は、壁に接する台の上に設置


さて、測定結果を写真で見てみよう。少々見づらい写真だが、リアルさを出すために測定環境も同時に撮影してみた。値は刻々と変化するが、一番代表的な値を示したときに撮影してある。

寝せて測定。赤ペンを一緒に撮影。

寝かせて測定。赤ペンを一緒に撮影

立てて測定。バックがぼけているので立てたことが分かる。

立てて測定。バックがぼけているので立てたことが分かる


【考察】
数値が読みずらいが、詳しくご覧になりたい方は、拡大して見てほしい。寝かせた場合は-50dbのライン上で、立てた場合は-40dbのラインより上になっている。数値としては、およそ以下のようになった。

  • 寝せた場合:-50db
  • 立てた場合:-38db

本グラフは、-db表示なので絶対値の少ない方が電波強度が強いことになるので注意して欲しい。

【結論】

アンテナが親機のアンテナと平行になっている方が電波強度が強くなる

本テストのあと、親機を部屋の中央に置いて親機の後側でも測定してみたが、結果は同じであった。

親機の裏面側で測定しても結果は同じ。

親機の前後どちら側で測定しても結果は同じ


このことから、親機の前後の電波環境は同じであることが分かる。

次は、「子機を立てたままで、アンテナに向き合わせた場合と横に並べた場合」の電波強度の違いを測定してみよう。

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