渡辺レイさんと小尻健太さん率いるOpto。
プロジェクト発足のきっかけは何だったのでしょう。

渡辺>ヨーロッパから帰国したとき、“何かしたい”という想いがあり、 日本での活動ということでまず始めたのがOptoでした。現在私は群馬在住で、このプロジェクトも群馬が拠点になっています。2012年に前橋の県庁カフェで第一回公演を開催し、2013年に桐生市市民文化会館で第二回公演 ”optofile2"を行い、今度の”optofile3"で三回目の開催になります。

小尻>最初にレイさんからOptoの話を聞いたとき、僕はどこを拠点に活動するか悩んでいて、オランダに戻ろうとも考えていました。なので、第一回開催時は主宰というより個人的に相談に乗ったり、手伝ったりしていました。第二回開催時に初めて企画から関わるようになりました。

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前回公演より 小尻健太振付作品『イキ カエリ』


渡辺>ヨーロッパではダンサーとして専念できる環境があり、踊ることだけに集中し、活動してきました。けれど帰国後は日本のダンス状況もわからず、ましてや公演を主宰するとなると知らないことばかりで最初は大変でした。まず劇場をおさえるというところからわからない。周りの方々の忍耐強い協力を得て、ひとつひとつ学んでいきました。 第一回開催時は観客も80人くらいとこじんまりとしていましたが、劇場になると規模が違うので、全てにおいて倍以上の手間暇を要します。いろいろと勉強になります。

小尻>場所も東京から離れてるので、付加価値のある舞台をつくらないと来てもらえない。ただ離れてるとはいっても東京都内から二時間程度で行けるし、日帰りもできます。ウチの母は実家の成田の方から車で友人を連れて行くと言ってました。

集客を考えると群馬というのは難しい部分もあるけれど、レイさんの出身である山本禮子バレエ団の方々もすごく協力してくださるし、集中してリハーサルができる環境があるので良い面がほとんどです。でも、いつかは東京をはじめ、僕の地元の千葉や他の県でも公演ができればと考えています。

渡辺>ダンスをはじめ、舞台芸術全般に関して、日本はまだまだ発展途上だと思います。そして、東京と比べると群馬はもっと前向きに芸術に目を向けていかなければなりません。バレエでさえ難しいのに、コンテンポラリーとなるとほとんど浸透していないのが実状です。東京はすでにたくさんのグループが活動していますが、まず群馬のシンプルな環境の中で活動していく価値はあると思いました。

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2013年 ”optofile2” 終演後