旅行などのレジャー費用、夫と妻、どう支払う?
「ここは、僕が支払っておくよ」「精算は、帰ってからね」
比較的多いのは、「宿泊費や交通費など大きい支出は夫、現地での食費やおやつ代は妻、お土産は各自で」といったパターンです。「夫婦のどちらかが会計するけれども、後で割り勘をする」という方や、「ある時のある人払い」というご夫婦もいらっしゃいました。
例えば、営業や出張が多い仕事をしているご主人が、立替金がまだ入ってこないために預金残高があまりない時期、旅行費用の支払いが重なったとします。すると、給料が定期的に入る奥様に「ごめん! 今回は、旅行代払ってくれる? 次回の旅行代で精算するから……。」とお願いをするようなケースです。
生活費の分担と共通していますが、どちらかが項目別に支払っていると、家計全体でどれくらいレジャー費がかかっているか、夫婦で共有することができません。また、後で割り勘をしたり、旅行ごとに交代で支払ったとしても、「先にレジャー費ありき」となってしまい、将来、計画的にレジャー費を支出できなくなる可能性があります。
【参考コラム】●家計簿で「見える化」だけでは、家計改善はできない!
旅行費用、どう貯める?
旅行用の貯金箱、これにしよう!
下のイメージ図をご覧ください。例えば、「しばらくは、帰省や国内旅行で年20万円」「子どもが生まれて小学校に入る頃になったらハワイに行きたい」「子どもの進学でお金がかかる時期は、国内旅行で年20万円(受験の年などを考慮してメリハリをつける)」「子どもが独立した後は、夫婦で旅行(年30万円)」「定年後、のんびり世界一周をしたいから1000万円上乗せ」などです。(実際にライフプランを作成した結果、収入や支出(教育費や住居費、生活費等)との関係で、レジャー費を調整する必要があることもありますが、ここでは調整後とさせていただきます。)
ライフプランを立てる際のレジャー費用の例(C)FPオフィス Life & Financial Clinic
レジャー費は、生活費と分けて積み立てよう!
毎年のレジャー費の目安(予算)が立てられたら、具体的な積立方法を考えましょう。例えば「毎年のレジャー費20万円分は、月1万円×12+ボーナス時4万円×2で積み立てる」「○年後の海外旅行のために、旅行用の積立を始める」などです。「積立なら毎月やっているよ」という方もいらっしゃると思いますが、大切なことは、生活費と別にレジャー費の予算を分けておくことです。夫婦で共通の「余暇・予備費口座」を決めて、ふたりで決められた額を積み立てていき、その予算の中からレジャーを楽しむと、計画的にレジャー費も貯めることができます。詳しくは、コラム「「4つの口座」で貯まる!家計管理術」をご覧ください。
次の満期金で、どこに行こうか?
このほか、使う旅行会社は決められてしまいますが、大手旅行会社で取り扱っている旅行積立を利用するのもいいでしょう。
●旅行積立は普通預金の150倍増える!貯めるときに知っておきたいお金最新ニュース(ガイド山口京子氏)
皆さんに合った方法でレジャー費用を準備して、楽しい人生を過ごすことができますように!
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