日本とフランス、子供の世界でも違いはある?
ところ変われば「習慣」も変わるもの。子供の世界でも、日本と違った習慣がフランスにはあります。今回は、フランスで子育てする中で感じた、日本とは少し違った3つの習慣を取り上げます。フランスの子供は、歯が抜けたらどうするの?
乳歯が抜けた子供にとって、ネズミさんが来てくれるかどうかは大きな悩み
すると…ネズミがやってきて歯を持ち帰り、代わりにコイン(や宝物)を置いていってくれると言うのです。
もちろん歯とコインを交換するのは親ですが、翌朝、枕の下にコインを見つけた子供の喜びようと言ったら!見つけた宝物を手に大騒ぎです。(親が忘れてしまった時には、大悲劇となってしまいます!)
・ネズミさんが来た!
Une petite souris est venue !
(ユヌ プティットゥ スゥり エ ヴニュー)
この抜けた乳歯は、取っておく家庭、処分する家庭といろいろです。
ちなみに、乳歯 のことを dents de lait (ドン ドゥ レ) といいます。
大人のことをどう呼ぶの?
さて、日本の子供が知らない大人に向かって「おじさん」「おばさん」と言うのと同じように使われているフランス語がMonsieur (ムッシュー / 男性に対して)
Madame (マダム / 女性に対して)
です。この2つは、大人が見知らぬ人に話しかけるときにも使われます。見知らぬ人、親しい間柄ではない人に対しては、子供が大人と同じ言葉を使っていることになります。4~5歳の子供が、大人に話しかけるのに 「ムッシュー」と始めるところを想像してみてください。このあたりが、フランス人の子供が大人びて見える理由なのかもしれません。
これに対して、幼稚園や小学校の低学年では、学校の先生を敬称を付けないファースト・ネームで呼ぶことがあります。親しい友達の親、親戚の大人などもこれに含まれ、まだおしゃぶりが離せないような幼児も大人をファースト・ネームで呼びます。小さな子供にファースト・ネームで呼びつけられる習慣のあまりないわたしたち日本人には、ちょっとびっくりさせられる状況のひとつでしょう。
大人と子供の距離というか位置付けが、日本のそれとは少し違いがあるように感じる部分です。