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第14回世界バレエフェスティバル開幕!(4ページ目)

バレエ・ファン待望、三年に一度のバレエの祭典『世界バレエフェスティバル』が遂に開幕。世界各地からトップダンサーが東京に集い、二週間に渡り豪華ステージを繰り広げます。ここでは、幕開けを迎えたステージの模様と、スター・ダンサーたちの声をお届けします!

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド

 

第 3 部

『失われた純情 いにしえの祭り』
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:リヒャルト・シュトラウス
出演:アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ、
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

お馴染みのシルヴィア・アッツォーニとアレクサンドル・リアブコに加え、ジョン・ノイマイヤーの推薦によりアンナ・ラウデールとエドィン・レヴァツォフが初出場し、ハンブルク・バレエのプリンシパル4名による豪華共演が実現。『失われた純情 いにしえの祭り』はノイマイヤーによる2008年の振付作。アッツォーニがとにかく素晴らしい。テクニックをテクニックと感じさせない確かな技量、叙情性、美貌、全てを兼ね備えた唯一無二のバレリーナ。作品も秀逸で、思わぬ展開に息を飲む。

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失われた純情 いにしえの祭り (C)Kiyonori Hasegawa


『シンデレラ』
振付:フレデリック・アシュトン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
出演:アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー

イングリッシュ・ナショナル・バレエのリーディング・プリンシパルとして活躍するアリーナ・コジョカルと、2014年1月にルーマニア国立バレエ団芸術監督に就任したヨハン・コボーのペア。長年パートナーを組んでいるだけあり安定感抜群のふたり。シンデレラは愛らしいコジョカルにぴったり。日本での客演も多い彼女、どんな役でも徹底的に向き合い自らのものにする、バレエへの情熱と執念が伝わり胸を打つ。


『オールド・マン・アンド・ミー』
振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:J.J.ケイル、イーゴリ・ストラヴィンスキー、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
出演:ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・マラーホフ

マリインスキー・バレエ/アメリカン・バレエ・シアターのディアナ・ヴィシニョーワと、今回で連続出演8回を数えるウラジーミル・マラーホフのベテランペア。演目は、1996年にネザーランド・ダンス・シアターが初演した『オールド・マン・アンド・ミー』。軽快かつコミカルなダンスに大人のデュエットと、まさに『世界バレエフェスティバル』ならではの遊び心感じさせるステージ。

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オールド・マン・アンド・ミー(C)Kiyonori Hasegawa


『パリの炎』
振付:ワシリー・ワイノーネン/音楽:ボリス・アサフィエフ
出演:ヤーナ・サレンコ、ダニール・シムキン

ベルリン国立バレエ団のヤーナ・サレンコと、アメリカン・バレエ・シアターのプリンシパル ダニール・シムキンによるペア。サレンコは『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』に続き、Aプロだけでも二作に出演。フェッテではトリプルを連発し、テクニシャンぶりを大いに発揮。シムキンもまた、跳躍に回転と、ダイナミックな演技を次々展開。キュートな笑顔はそのままに、磨きを増した技を披露し観客の期待に大いに応えた。

>ダンサーズ・コメント
初日ステージを終えたばかりのシムキンに、メッセージをいただきました!
シムキン「
三年おきに、世界の中でも日本だけで開催されるとてもユニークなイベントです。この才能あふれるダンサーたちの一員になれて光栄です。世界バレエフェスティバルは、友人との再会、バレエ界のトレンドを確認する素晴らしい機会です。初日を終えましたが、まだ公演が残っているので、一日一日を大切にしていきたいです!

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パリの炎(C)Kiyonori Hasegawa


 

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