運営はメンバー管理もお金の管理もしっかりと
これ以外にも契約解除になった2人の過去の問題行動も話題になった。明希那さんは加入後一週間で他グループのオーディションを受けており、岡部さんは関係者との交際といった事実があった。それについては「次同じことすればクビだからね、って不問にした僕の落ち度だったのかな…」とMASATOさんは悔やむ。それに対しゲスト陣も「よく見逃したな…。自分なら加入後一週間なら傷は浅いんで即辞めさせます」(濱田)、「ここまで見てると、一回見逃すとより大きなことをしますね」(吉田)、「何やってもいい事務所って思われたんじゃない?いい人すぎるよね」(モトダ)とMASATOさんの優しさ、というよりも甘さを指摘。この日のゲスト、右から吉田豪さん、絶叫する60度等運営の濱田さん、マボロシ可憐GeNE運営のモトダタケシさん。
とはいえ寮の家賃が光熱費込みで1万円だったり、レッスンや衣装に費用をかけてるなど、ガールズアンセムがメンバーにとっては良い環境だという部分には同意のゲストの面々。しかしその一方で「ヲタクはレッスンとか衣装に金かけてるとかそこまで気にかけないですよ!」とお金の話になると皆シビアに。それに対してバンド出身のMASATOさんが「特に衣装は最初からメジャーっぽい感じでやりたかったから、お金かけたかったんです。もともと自分のいたジャンルは衣装にお金を掛けた方が売れやすいという考えがあり、アイドルもそれに近いと思うんで…」と話すと「まずそこを反省しなきゃいけない!」と一蹴されていた。地下アイドルはまず計画的な資金運用から、ですね。
その他「トラブルを抱えたアイドルを採用する事務所や引き抜き行為について」「アイドルの辞め方について運営側として改善すべき点や、問題点について」「卒業や脱退において運営は大人の対応をすべきか真実を語るべきか」といったテーマでトークは進み、アイドル運営の情熱と冷静、そして現実について約2時間語り合った。個人的には、どこもアイドルが「上を目指す」と目標を設定する中で、濱田さんの「アイドル運営さんはよく勘違いするけど『どこを目指すか』を決めるのは女の子であるべき。卒業公演したいというのも女の子が決めるべきで、運営の意思は関係ない。女の子がしたいと言うんならすればいいし、彼氏できちゃったからとっとと辞めたいのならそれでもいい(笑)」というのが印象的でした。
途中から「新人運営さんの教育の場みたいになってきた(笑)」と言われるような空気になった今回のトーク。危機的状況だからこそのアイドル運営の生々しい部分が見れる貴重な機会でした。終演間際に「また別の運営がこういう事態になったらやりましょう(笑)」と冗談まじりに言ってましたが、ぜひ見たいような、そういう状況が連発するアイドル界もどうかといいますか……。
関連リンク
少女第九楽章-ガールズアンセム-