セレンゲティ周辺の見所
水を飲むシマウマ。シマウマはヌーよりわずかに早く移動するといわれており、ヌーが食べる根に近い草の部位を残すことで、共存を可能にしている ©リゾートアンドサファリ
セレンゲティは同じく世界遺産であるンゴロンゴロ保全地域に隣接し、さらにケニアの暫定リストに記載されているマサイマラ国立公園などにも接している。動物たちはこうした保護区の外へも当然移動する。
アフリカをバスや電車で移動していると、国立公園ではない場所でもゾウやキリンやシマウマをしばしば見かける。私の知り合いは自転車で東アフリカを旅していたが、いきなり道路にライオンが寝ていたりもしたそうだ。もともと、東アフリカ~南アフリカにかけて、動物なんてどこにでもいた。
セレンゲティではゾウやヌーが一時期増えたという。周囲の街が開発されたため。保護が進んでいるセレンゲティに逃げ込んだのだ。セレンゲティの周辺では街が増え、密漁は増加しているという。
サバンナと街の境目、野生と近代の境界を、ぜひ探してみてほしい。セレンゲティが動物園のような隔離された場所ではないことがよくわかるだろう。サバンナは街や農場や牧場や工場に接続し、そして都市へ、世界へ、日本へとつながっている。では都市が野生の掟から逃れられたかといえば、答えは当然Noだ。
ビルの片隅でタンポポが必死に芽を出している。上空をカラスが飛び、命をつなぐためにゴミ袋をあさっている。交通事故で亡くなる人がいる。赤ちゃんが生まれて泣いて喜ぶ家族がいる。
セレンゲティの帰り道、あなたの周りの世界がこれまでとは少し違った景色に見えてくるに違いない。
セレンゲティのサファリの種類
車に近づいてくるゾウの群れ。サファリとはスワヒリ語で「旅」の意味 ©リゾートアンドサファリ
バルーン・サファリ中に上空から眺めたカバの群れ。カバは川や池に養分を運び、サバンナの生態系の中でも特に重要な役割を担っている ©リゾートアンドサファリ
サファリでのハイライトのひとつが食事と宿泊だ。ロッジやテントで宿泊することになるのだが、当然そこもサバンナの一部。早朝、バッファローがロッジの庭を歩いていたなんていうのはよくある話。低いうなり声が聞えてきたら、それは間違いなく肉食動物だ。といっても恐れる必要はなくて、ガイドの指示に従えば危ないことはない。
バルーン・サファリのハイライトのひとつ、サバンナでの食事。周りはもちろん野生の空間 ©リゾートアンドサファリ
【関連サイト】
オススメのツアー会社を紹介しておこう。アフリカやモルディブへの旅に強いリゾートアンドサファリ。アフリカのサファリなら、ケニアからタンザニア、南アフリカまで、広くカバーしている。より詳しいサファリ情報はこちらから。