高校を卒業した人の約5.1%が浪人して予備校へ

文部科学省「令和元年度学校基本調査」によると、高校を卒業した生徒の約5.1%が専修学校などと呼ばれる予備校に進学しています(大学生における浪人経験率ではありません)。全国データなので、高校によってはもっと予備校進学率が高いところもあるでしょう。予備校に行くと朝から夕方まで勉強時間に充てるために取得講座も増え、現役生より費用はアップします。

大学受験の塾・予備校でかかるお金」で書いたように、現役生の予備校費用は年間40万~100万円が目安。では、浪人生の場合はどのくらいかかるのでしょうか。

 
現役のときに比べて、後がない分お金がかかってしまう?

現役のときに比べて、後がない分お金がかかってしまう?

 

浪人の予備校費用は選ぶコースによって大きく変わる

高卒生を対象にしている予備校の多くでは、通常の単科講座とは別に、目指す学校や理系文系コース別に、複数の講座がパッケージされたものが用意されています(もちろん予備校によって料金体系は異なります)。

また、4月に入塾する場合と9月に入塾する場合では、入会金・授業料が異なります。4月に入塾したほうが単価は低くなります。
 

コース授業料は70万円~343万円とかなり差がある

どのコースを受講しても料金が一律の予備校もありますが、ここでは一例として、希望するコースによって費用が異なる大手予備校の授業料を紹介します。
 
コース別授業料(年額)の一例

医・薬・農・獣系は高め



目指す大学が国公立の場合は、医・薬・農・獣医系で70万~91万円、理系で70万~86万円、文系で75万~86万円。私立の場合は、医・薬・農・獣医系で73万~193万円、理系で72万~85万円、文系で72万~85万円と、特に医・薬・農・獣医系に大きな開きがあるようです。目指す大学がハイレベルだったり、個別指導付きだったりすると金額は上がる傾向にあります。

しかし、かかるお金はこれだけではありません。夏期講習や冬期講習、そして不得意科目や重点科目などの単科授業や、小論文添削や実験教材費といった費用も上乗せでかかってきます。
 

夏期講習は10万円程度かかる可能性がある

次に、夏期講習の費用をみてみましょう。
予備校における夏期講習の費用例

1講座あたり1万5000円~2万2000円といったところ


夏期講習は、各家庭で経済状況に応じて、講座数を調整できるようにフレキシブルに組み合わせられる予備校がほとんどです。複数講座受講するのが一般的で(一つだけの場合割高になることもある)、A予備校の場合は4講座で62,000円、6講座ほど申し込むと10万円近くとなります。

たとえば私立文系を目指している場合、通常授業で72万円~85万円、夏期講習や冬期講習で10万円ずつ、また必要に応じて単科授業をいくつか受講すると考えると、予備校にかかる費用はざっくりと100万円前後は見積もる必要がありそうですね。

予備校には毎日通うことになるため、交通費も大きくかかります。予備校によっては、学割が効かないところもあるため要注意。浪人すると決めてから予備校を決める時間は意外と短いため、費用も大切ですが、授業の形態やサポート内容、施設など総合的に選ぶことが大切です。また予備校によっては、成績優秀且つ経済的に家計が困窮している高卒生に、授業料等が一部免除になる特待生制度や奨学金制度を設けています。予備校を選ぶ際にはこうした制度も併せてチェックすると良いでしょう。

大学受験の経験を持つママによると、「現役よりも浪人時代のほうが、後がないからお金がかかった」とのこと。たしかに現役時代よりも時間もあり、子どもの不安を少しでも取り除くためにも、お金をかけられるだけかけてしまうかも知れません。

さらに、大学受験費用もマネープランに入れておきたいもの。たとえば国公立2校・私立5校・共通テスト利用で約23万円かかります。遠方の大学を受験する場合は、これに加え交通費や宿泊費もかかりますし、無事合格したあとは入学金や授業料など大きな出費が続きます。入学金が支払えないなど本末転倒にならないように、予備校にかけるお金を計画的に、子どもと一緒に決めていきたいですね。

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