中国茶/おすすめの緑茶、黄茶、白茶

日本茶愛好家にも!龍井仕上げの安吉白茶「白茶龍井」(2ページ目)

安吉白茶の持つ美しい翡翠色とうまみ成分、龍井茶の持つ特徴的な形状とさっぱりした味わい、そんなふたつのお茶の長所を引き出した白茶龍井の魅力をお伝えします。

久永 佳子

執筆者:久永 佳子

お茶・中国茶ガイド


龍井茶と安吉白茶の特徴

茶葉

やわらかな明るい色でふっくらした白茶龍井の茶葉

龍井茶、安吉白茶の産地は、ともに浙江省。龍井茶は、その形、色、香り、味が絶品であるということから「四絶」といわれる銘茶です。使われる品種は、龍井43号、龍井長葉種など、いくつかの種類があります。ほっこりした甘みと香ばしさが喉の奥まで広がり、後味のさっぱりした味わいです。

それに対し、安吉白茶の品種は、白葉一号のみ。摘採時期は、新芽が白くなるほんの短い限られた時期だけです。美しい翡翠色の茶葉は、お湯の中でふっくらと元の姿を現し、やわらかな香りとともに癒してくれます。

おいしい飲み方

茶葉の色艶

耐熱ガラスのグラスで茶葉の美しい色艶も楽しみましょう

とっておきのお茶は、とっておきの器で丁寧に淹れたいと思うものですが、中国緑茶のほとんどは、耐熱ガラスのグラスに茶葉とお湯を入れて、お湯を注ぎ足しながらいただくのが、失敗がなくおいしくいただける方法です。蓋をしないのは、茶葉の美しい色艶を損ねないため。

ひとつだけ気をつけたいのがお湯の温度です。高温のお湯を使うと渋みが出て本来のうまみを十分に味わうことができないので、少し冷ましたお湯で淹れることをおすすめします。グラスの中のお茶を全部飲みきる前にお湯を注ぎ足して、たっぷりとお召し上がりください。

数年前から、ちらほらと目にするようになった白茶龍井は、今後ますます人気が高まりそうなお茶のひとつです。一般的な龍井茶よりも明るくやわらかな緑色、日本茶に慣れ親しんだ人にも好まれる、舌の上にひろがる旨みと甘み、龍井茶のようなさっぱりした後味が魅力。龍井茶と安吉白茶の長所、中国茶と日本茶の長所を集約したような白茶龍井、機会があったらぜひお試しください。
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