起業の失敗に多い、プロダクトアウトの発想

マーケットのニーズがないビジネスをしても、うまくいかず、売上は上がらない。誰にでもわかる当然の法則ですよね。起業する人はみんな、「マーケットのニーズがある!」と考え、ビジネスを始めるのです。ただ、実際に起業してみてもうまくいかないケースがあるのも事実。そのケースをよく分析してみると、プロダクトアウトの発想法でビジネスモデルを構築してしまっているケースが目立ちます。今回は、起業の失敗に多い、プロダクトアウトの発想について解説します。

プロダクトアウトとは

プロダクトアウトの落とし穴に注意

プロダクトアウトの落とし穴に注意

プロダクトアウトとは、売る側が売りたいと思う商品・サービスを市場に投入することを優先する考え方です。「こんな素晴らしい技術なのだから、絶対に売れるはず!売れないわけがない」とか「自分はこんな資格をもっていて、こんな技術をもっている。どうしてもこれを組み合わせて使い商売をしたい!」というような発想です。

一方で、この反対の概念がマーケットイン。まずはマーケットのニーズを徹底的に研究し、それを満たす商品・サービスを市場に投入していこうという考え方です。「アンケートや市場調査の結果、消費者はこんなサービスを待ち望んでいることがわかった!」とか「自分が持っている高度な資格や技術はさておき、ニーズはここにあるのだからこっちでビジネスをしてみよう」というような発想法です。

プロダクトアウトの何がいけないのか

プロダクトアウトの何がいけないのかというと、お客様からの目線を無視していること。お客様だけがあなたの商品・サービスを買うかどうかを決める権利があるからです。もっとわかりやすくいうと、お客様がお金を出してまで欲しい商品・サービスでない限り、買ってはもらえないのです。あなたがいくら売上が欲しいとか、こんなお客様に買って欲しいとか考えても、お客様にとっては全く関係ありません。自分の勝手な目線でしか見ていないのであれば、当然、売れないのです。

昨今、日本の家電製品が海外で売れなかった原因もここにありました。必ずしも必要のない高機能や高性能を重視して価格が高止まりしていたり、日本の仕様のまま持って行くため、現地の人には受け入れにくかったり。「いいものが売れるのではない。売れるものがいいものだ」という発想が大事なのです。

起業家が常に気をつけるべきことは?

事業のコンセプトや商品・サービスを考えるとき、起業家が一番気を付けなければいけない点、それは過信、商品・サービスへの過剰な惚れ込み、儲けたいという過度な気持ちです。これらがあるなら要注意、プロダクトアウトになりがちです。事業をスタートする前に、一度立ち止まって考えましょう。

そして、ターゲットとしている層に徹底的にヒアリングをしてみましょう。
  • あなただったら買いますか?
  • いくらだったら買いますか?
  • これを買わなくても代替手段はありますか?
  • 何を改善するべきですか?
など。

起業に関する専門家など第三者の意見を聞いてみるのもおすすめです。起業する際には、くれぐれもプロダクトアウトの発想にならないように。マーケットインの考えを強く意識しましょう。

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