ヒョウモントカゲモドキ"ノーマル"の基本情報
ヒョウモントカゲモドキ"ノーマル"の基本情報と飼育方法
学 名:Eublepharis macularius
別 名:レオパードゲッコー、レオパ
英 名:Leopard Gecko
分 布:イラン、イラク、アフガニスタン、パキスタン、インド西部
全 長:20-28cm
ペットとしてもっとも適した爬虫類としての地位を不動のものにしているヤモリの一種です。
欧米や日本で、非常に多くのCB個体が殖やされて大量に流通しており、また多くの色彩変異などの「品種」が作出もされ、もはや完全なノーマル個体というのは見ることが難しいと言えます。
写真の個体も、もっともノーマルに近い個体をと思って撮影したのですが、いわゆるハイイエローのクオリティの低い個体という感じです。
本来の体色は黄色が混じったグレー地の背面に暗色の横帯が3本ほど入り、吻端から全身に小さな黒色の斑点が散在しています。
この黒色斑紋の数や形、黄色色素の量、野生個体ではわずかである赤色色素の量などの組み合わせでさまざまな品種(バリエーション)があります。
5-6の亜種に分けられる場合もありますが、ここでは省略します。
ヒョウモントカゲモドキの亜種に関してはアフガンヒョウモントカゲモドキの項を参照して下さい。
比較的乾燥した荒れ地などの石の下や倒木の下に穴を掘って生活していて、1匹のオス個体が数匹のメス個体とハーレムを作って生活しています。
基本的に夜行性で夜間に徘徊し、昆虫やクモ、小さなトカゲなどを食べています。乾燥や絶食に耐えることができるように尾に脂肪分を蓄えるため、非常に太い尾を持っています。この尾は、他のトカゲ類と同様に自切が可能で再生もします。
メスは交尾後、一ヶ月ほどで産卵に至ります。個体によって異なりますが、1クラッチで2卵を産み、数回のクラッチに分けて合計で平均5卵を産みます。
卵は35-40日程度で孵化しますが、本種は卵の中で発生しているときの温度によって個体の性が決まるTSD(温度性決定)が知られています。つまり28℃以下で孵化までの温度を維持すると生まれてくる個体はすべてメスになり、32℃だとすべてオス、34℃以上ではすべてメスになります。性比がオス:メス=1:1になるのは30.5℃であることがわかっています。
孵化した子は成体とはまったく異なる斑紋をしているため、成長によってどんな個体になるのかを楽しむこともできます。
さすがに改めてコメントすることはないです。最高のペット爬虫類といえるいでしょう。初級者にもオススメです。
ヒョウモントカゲモドキ"ノーマル"の飼育方法
飼育容器小さめのプラケースでよい。通気はしっかりと行えるように工夫すること。
温度
基本の温度を25℃、ホットスポットが30℃、夜間は20℃程度まで下げる。飼育容器の床面の半分程度をフィルムヒーターを敷くことによって保温する。
照明
特に必要なし
床材
食べてしまっても無害の細かい砂などを敷く。カルシウム粉末をそのまま敷いても良い。
容器内レイアウト
シェルターと水容器を設置する。
餌
コオロギ、ミールワーム、ジャイアントミールワームなどの昆虫類、ピンクマウス。サプリメントは必須
基本的な世話
いわゆる乾燥系地表性ヤモリの飼育方法
- 朝に霧吹きをして水分を摂らせる
- 過度に乾燥させないようにする
- オス同士を同居させない
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