マンション物件選びのポイント/マンションの内装・設備・向き

マンションでカビが発生しやすい場所と家具配置(2ページ目)

マンションでは結露が発生しやすい場所があり、家具レイアウトによっては「いつの間にか家具の裏にカビがびっしり生えていた」「タンスの中の衣類まで濡れていた」という事態も起こりかねません。そのようなことが起こらぬよう、マンションの結露危険ゾーンと家具レイアウトの注意点を確認しておきましょう。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド


カビが生えやすい場所を図解

カビが発生しやすく家具配置に注意すべき箇所を図に示します。

a:外気に面する角の部屋の隅部に置いた本棚、タンスの裏
b:北側の壁に接して配置したベッド、勉強机の裏
c:北側の壁に接して配置したタンスの内部、裏
d:外気に面する角の部屋の隅部の天井と壁の境目
e:外気に面する壁と天井の境目

カビが生えやすい場所(赤で囲った部分)

カビが生えやすい場所(赤で囲った部分)



家具配置上の注意点

タンスの中身はゆとりをもって。

タンスの中身はゆとりをもって。

上記a~cの位置にはなるべく家具を配置せずに済むように家具レイアウトを検討したいものです。しかし、もしどうして配置せざるを得ない場合は以下の点に注意しましょう。

  1. 本棚、タンスの裏側に数センチのスペースを空けて置く。そうすることで空気の流れができる。
  2. タンスの中身は少な目に。扉は開けておき、内部の換気を心がける。
  3. 勉強机やベッドを置くときも壁からのクリアランスを取り、ぴったりつけて置かない。たまに移動して裏にカビが生えていないか確認する

生活上の注意点

例えば次のような生活スタイルの工夫で、結露をある程度少なくすることはできます。

  1. 洗濯物の部屋干しをしたときは換気を心掛け、サーキュレーターや扇風機を使って早く乾かす
  2. キッチン、浴室、洗面、トイレなどの水回りの換気は十分行う
  3. 人は寝ているときに水蒸気を出し、結露の元となる。なるべく分散して一つの部屋に固まらずに就寝する。なるべく北側の部屋では就寝しない。

しかし実際のところ、マンションの間取りでは南向きにリビング・ダイニングを配し、寝室は北向きになっているケースが多いです。北側の洋室を寝室として使う場合、衣類の収納場所としてタンスを置きたくなりますが、結露やカビを防ぐ意味でもタンスは置かず、衣類はなるべく造り付け収納(クローゼット)に集約してしまうことをお勧めします。この場合のクローゼットは外気に面する壁に接していないことが条件です。

今回は家具配置の注意点をまとめましたが、結露とカビの一番の対策は換気です。日ごろから窓を開けて自然通風を取り込んだり、扇風機やサーキュレーターを使って空気を停滞させずに流れをつくることが大切です。

【関連記事】
夏も発生!マンションで結露が起こりやすい3つの場所
家の中のカビ対策トップ10
ワンランク上のマンション断熱の見極め方
サーキュレーターで効果的に洗濯物を乾燥させる方法


Copyright(c)2015 住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所 All rights reserved.


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます