アニメ・ブームからマンガ・ブームへ 1994年~

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フランスで発売されたフランス語版『ベルサイユのばら』

日本のアニメが見られなくなったフランスのファン。簡単にはあきらめきれないと、次に求めたのがマンガです。ここで彼らは、実はマンガがアニメの原作であることや、アニメの続きをマンガでも楽しめるということを発見したそうです。ファンが日本で入手したマンガを出版社へ持ちこむようになり、翻訳作品が出回るようになりました。

もともと、ベルギー、フランスを中心にしたフランス語圏には、バンデシネ(bande dessinée / バンド デシネ=音がつまってバンデシネ、BDと略されることもある)という、全ページがカラーで絵が主体のアート・マンガがあります。みなさんも『タンタンの冒険』という名前はご存知でしょう。このバンデシネという文化が根ざしていたおかげで、日本のマンガも受け入れやすかったようです。

なお、アニメは、10年ほどの空白期の後、マンガの人気に押されて復活します。1999年にアニメ『ポケモン』が放送されたことがきっかけで、日本アニメの放映が本格的に再開されました。


マンガ祭り

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ヨーロッパ最大の日本文化とエンターテイメントの祭典となったJAPAN EXPO

こうしたファンのパワーが生み出したのが、ジャパン・エキスポ(Japan Expo)。2015年の今年は第16回目の開催となります。もとは、1999年に日本文化の熱烈なファンであった数人の若者たちが、日本のマンガ、伝統文化、そして現代の日本文化を紹介するイベントとして始めました。このイベントは見事成功を収め、「日本文化を知る場」として注目されるようになり、年々規模が大きくなっています。2007年にはヨーロッパ最大の日本文化とエンターテイメントの祭典となりました。


マンガやアニメ、日常への影響

1970年代後半に紹介され始めたアニメやマンガの影響で、フランスにもいろいろな日本の文化が入ってきました。
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マンガやアニメの影響で知られるようになったお弁当

マンガやアニメのシーンで繰り広げられる食事のシーンから、フランス人がラーメンやおにぎり、お弁当に興味を持つようになり、今ではパリにはラーメン屋さんはもちろん、お弁当を売るお店までが存在します。

同時に日本語に興味を持つ人が増え、「スシ」「サシミ」「カワイイ」などの単語が知られるようにもなり、マンガやアニメへの興味から日本語を学ぶ人も増えました。


※発音表記は、区別をするために、R の音はひらがなで、L の音はカタカナで表示しています。


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