カンパニーではどのような稽古をされていますか?
一日の流れをお聞かせください。
シクリャローフ>バレエダンサーの朝は、まずクラスレッスンから始まります。上演する作品にもよりますが、たいていその後にリハーサルが予定されています。ソロパートのレッスンのときもありますし、パートナーと一緒のこともあるし、作品によって先生が変わることもあります。リハーサルの合間に昼食を摂ったり、身体のメンテナンスを行ったり、衣装のフィッティングをしたり……。そうこうしているうちに、一日が終わってしまいますね。
公演がある日でも、他の作品のリハーサルが入る場合もあります。オーケストラ合わせの日があったり、コール・ド・バレエと一緒のリハーサルがあったり、日によってまちまちです。
(c) Sasha Gouliaev
奥様は同じくマリインスキー劇場のダンサー、マリーヤ・シリンキナさん。
お子さんも産まれ、プライベートも充実されていますね。
シクリャローフ>妻のシリンキナは、“黄金の妻”(Golden wife)なんです! 今年の2月に息子が産まれましたが、子供ができてからも私のペースが変わらないよう、細かく配慮をしてくれます。もちろん生活は変わりましたが、仕事にはまったく差し障りがありません。家事や子育てに関しては、妻が全て一手に引き受けてくれています。栄養バランスの良い美味しい食事をつくってくれるし、私が仕事に集中できる環境をつくってくれています。妻には本当に感謝しています。
奥様のシリンキナさんと。(C)N.Razina
子育てに参加されることはありますか?
シクリャローフ>おむつを替えたり、お風呂に入れたり、ひと通りのことはできますよ! 公演があるときは帰宅が遅くなりますが、オフの日などはできるだけ育児を手伝うようにしています。きっと、最近の若いお父さんならみなさんやっていますよね。時間があるときは親子3人で散歩に行ったりと、できるだけ家族との時間を大切にしています。独身のときは、オフになるとスポーツバーに行ってサッカー観戦をしたり、友人と話をしたりして過ごしていました。でも今はすぐに家に帰って、なるべく妻が休めるようにしています。