消去法での独立・起業はしない

卓越した商品力があるかどうかが起業する際の見極めポイントといえよう

卓越した商品力があるかどうかが起業する際の見極めポイントといえよう

将来のキャリアの選択肢は、今の会社・部署で継続するか、違う環境でチャンレンジするか、自分で独立・起業するか、に大別されます。なかでも、ここ最近、年齢を問わず、独立・起業される人が増えていると感じます。

まず、その背景を考えてみましょう。従来に比べて、企業は組織や時間当りの生産性を重視する結果の一つとして、組織はフラット化し、管理職ポストが少なくなっています。言わば、椅子取りゲームのようなもので、椅子に座れない人は独立・起業を余儀なくされるということです。現在のように、ポストの余裕がなく、ポストからあぶれる人は独立・起業という選択肢を選ばざるをえません。

起業して10年で約3割、20年で約5割が倒産、撤退するのが現実です。(出所:「企業の生存率グラフ」中小企業庁。帝国データバンクが再編加工より)時代の変化に適応しながら、長い間存続していくことは並大抵のことではないことは確かなことです。

以上を踏まえ、独立・起業をする前にチェックしておきたい3つのポイントを提示してみたいと思います。

起業する前にチェックしておきたい3つのポイント

チェックポイント1
・性格タイプが適合していること(そもそも向いているかどうか?)

組織の中で上司から評価される人と起業して世間から評価される人とはそもそも人材のスペックが違うと思います。特に、大きな組織の中では組織成員としての協調性が求められます。”出る杭は打たれる”のが現実で、打たれようがないぐらいに出ることが必要です。そういう意味で、空気が読めない方が向いているかもしれません。

新しい組織を自らトップとなり創造していく起業家。やはり向き・不向きがあります。独立・起業するかどうかのバロメーターとして、そもそも向いているかどうかを確認する必要があるでしょう。あなたの周りから“独立・起業した方がいいんじゃない”と言われる世論は侮れません。

チェックポイント2
・卓越した専門知識とプロデュース力を持っていること

「営業力」は「商品力」と同様、起業して発展・成長するかの重要な要素である

「営業力」は「商品力」と同様、起業して発展・成長するかの重要な要素である

ここが小規模な組織が生き残るかどうかの最重要ポイントでしょう。大規模な組織と同じような商品・サービスでは資本力のある大企業に軍配が上がります。生き残るためには、限りなく個性的であることが求められます。従来にない新たな市場(ニッチ)を創造し、そこに独自性のある商品やサービスを投入するためには卓越した専門知識とプロデュース力が必要でしょう。

今を読み解き、将来を見据え、新たな市場を開発し、それに適合する商品やサービスを開発できるかどうかが生命線です。

チェックポイント3
・営業力が強いこと

新しい商品・サービスを開発すること-イノベーションと同様、マーケティングが重要です。企業力を見ると、商品力優位営業力優位に分かれます。いかに売れる商品を作るかという視点といかに売るかという視点です。商品力に圧倒的な優位性がない場合、営業力で勝負がつくものです。

エンジニアの方が起業される場合、パートナーとして営業のプロと一緒にやるべきでしょう。トップマネジメントシステムを補完関係のある2名で行うことも重要です。SONYのエンジニアの井深大氏とマーケターの盛田昭夫氏とは典型的な例でしょう。いくら良い商品であっても、良さが生活者に伝わらなければ元も子もありません。

以上、3つのポイントが全て備わっていれば、独立・起業という選択でも合理的かと考えます。特に、上記のポイント2と3が明確であるかどうかが舵を切っていいかどうかの分かれ道です。世論にも耳を傾け、組織体制をきちんと考え、後悔しない選択をすることを心掛けましょう。



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