自分の人生がかかっているのだから、自分で選ぶ

最後は質疑応答で締め括られた

最後は質疑応答で締め括られた


従業員の募集についての質問が学生からありました。「365日では経験者のみと書いてあったが新卒はとらないのですか」と。「その時点では経験者がほしかったから」と前置きした後で、杉窪さんは次のように言いました。
自分の人生なんだから自分で選んでいいんだからね

自分の人生なんだから自分で選んでいいんだからね

 
募集しているところから修業先を決めようとしている人がいると思うけれど、自分の人生の修業をする場所なんだから、人生がかかっているんだから、自分で選んでいいんだからね。募集していなくても、自分が働きたいかどうかだよ。

でも、皆さん、正確に判断してお店を選んでください。いきなり無理していい加減な性格なのにその店で生まれ変わろうとしても無理だから。自分ができそうなところで馴らし運転するのも大事です。無理しないことです。

門前払いをくうかもしれない。でも雇いたいと思わせる力を持たなければ。給料が安いかもしれない。でも給料を上げてあげたいと思わせるくらいになれなければ、将来店なんて持てない、と杉窪さんは言います。
真剣に聞き入っていた学生たち

真剣に聞き入っていた学生たち


授業が終わった後で、杉窪さんが先生がたに「後輩たちが理解し、修業時代を要領よく我慢し、頑張って生き残り、業界を変えていくことを期待します」と言っておられたのが印象的でした。

すべてカバーすることは叶いませんでしたが、この何倍かの量の、厳しくかつ愛情のこもった話が満載の刺激的な授業でした。杉窪さんの真摯な言葉は学生たちの心に響いたことでしょう。そして仕事をするすべての人たちに、新鮮な気づきのある言葉でもあったと思っています。

先頃出版された『すごい!日本の食の底力』(辻芳樹著・光文社新書)では、この授業のきっかけともなったインタビューを読むことができます。

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365日
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