ほぼ全粒粉。しっとりもっちり、小麦味の堪能できるパン。

「小麦の味が堪能できるパンが食べたい」と思う時、あなたはどんなパンを思い浮かべますか?
小麦の味といってもそれはイメージで、正確には発酵や焼成など複雑な工程を経て生まれたパンの旨味のことではありますが。わたしは素朴な表情をした茶色っぽいパンを思い浮かべます。
田園調布から移転

田園調布から移転

先日、田園調布から新宿2丁目に移転した「ベッカライ シュタインメッツ」でパンを食べた時、「あ、小麦の味」と感じました。特別に意識したのは、そのパン、シュタインメッツブロートが小麦を丸ごと挽いた全粒粉に近い「シュタインメッツ粉」でつくられていたからかもしれません。
ベッカライシュタインメッツ

ベッカライシュタインメッツ


ベッカライ シュタインメッツは「シュタインメッツ粉」を使ったパンの専門店で、2006年から日本での独占使用権を取得しているアンデルセンが運営しています。シュタインメッツについては過去に記事にしています。

食事パンが充実

食事パンが充実

シュタインメッツ粉は小麦粉の一番外側の苦味や粗い舌触りのもとになる固い外皮のみを剥いて除き、石臼で挽いた粉です。小麦の胚乳部分のみを挽いた一般的な小麦粉に比べてビタミンが4倍、ミネラルが3倍、食物繊維が2倍多く残されるそうです。
お話を伺った佐々木美緒さん。

お話を伺った佐々木美緒さん。

食感はどうなのか気になってきますが、ベッカライシュタインメッツの食事系のパンはどれも水分量が多めの生地に仕上がっています。
シュタインメッツブロート

シュタインメッツブロート


なかでも看板商品のシュタインメッツブロート(ホールサイズ1080円)は、そのダークな色合い、無骨な表情のクラストからは想像できないほど、クラムは柔らかくしっとりもちもち、そして濃厚な味わいに小麦の味を強く感じさせてくれます。

この感じを例えるなら黒のロデヴ。フランス風のパン屋さんで人気のパンに「パン・ド・ロデヴ」がありますが、その黒パン版を想像してください。酵母はロデヴがルヴァン、シュタインメッツブロートはライサワーを使用するので風味も異なりますが、しっとりもっちり、小麦のパン本来のおいしさを味わえるところが似ています。
クライン

クライン

この店の大きなパンは基本的にハーフサイズ、四分の一サイズにカット売りしてくれます。シュタインメッツブロートにはドイツ語で「小」を意味する「クライン」(345円)という名のついたプチサイズもあります。大小どちらがおすすめかといえば、わたしはクラムの食感をより味わえる大きい方を、早めに食べきれる分量で買うことをおすすめします。