輸入車/注目の輸入車試乗レポート

輸入スポーツカーの選び方 自動車評論家が徹底比較(5ページ目)

クラシックスポーツに注目が集まり、国産からもロードスターやS660と“威勢のいい”クルマが登場するに及んで、近年にない活況を見せ始めているスポーツカー。今回は身近で実用的なハッチと2シーターの本格モデルからオススメを紹介します。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

スーパースポーツはコスパで911GT3を

フェラーリ488GTB

458イタリアの後継モデルとなるV8モデル、フェラーリ488GTB。3.9L V8ターボを搭載、さらに進化したXXプログラムなどの電子制御により「ドライバーを選ばず限界まで完全にコントロール」できるという。0-100km/h加速は3秒

2500万円以上の予算を出せば、もう性能的には全て文句のないレベルにある。このレベルに乗ってなお物足りないという人は、既に、スピードの欲望に囚われの身である。行き着くところまで行かねば気の済まない、本格的なスポーツカー病患者というわけだ。

このクラスの注目は、ビッグマイナーチェンジなったフェラーリ488GTBである。スペックを見る限り性能的には申し分なさそうだ。あとはダウンサイジングターボのフィールがどうか。非常に気になるマシンである。
ポルシェ911GT3

ポルシェ911のサーキット向けハイパフォーマンスモデルがGT3。専用チューニングされた、475psを発生する3.8L水平対向エンジンと7速PDKを搭載。ポルシェ初のアクティブリアホイールステアリングも備えた。価格は1859万円

未試乗ゆえ、フェラーリを除くというこのクラスにおける暴挙をあえて犯せば、ベストチョイスには他のモデルに比べて破格に安い、ポルシェ911GT3を推す。このクルマには、高回転型エンジンの楽しみ、2ペダルながら変速の楽しみ、意のままハンドリングの楽しみ、強力な制動の楽しみ、ハードなシャシーフィールによるスパルタンな楽しみ、といったスポーツカーの基本的悦楽が、すべて高いレベルで内包される。CPの高さは尋常ではない。
マクラーレン650S

CFRP製モノコックボディを採用、P1由来のフロントマスクをまとったマクラーレン650S。650psを発生する3.8L V8ツインターボを搭載。価格はクーペが3160万円、スパイダーが3400万円

ランボルギーニウラカン

ヒットモデルのガヤルド後継となるランボルギーニウラカン。CFRPとアルミを用いたハイブリッドシャシーを採用し車重を1422kgとした。610psの5.2L V10エンジンを搭載、価格は1970万円

ミドシップスーパーカー軍団では、マクラーレン650Sとランボルギーニウラカンの2台からのチョイスになる。いずれのモデルも日常性に優れ、加速性能も高く、ハンドリングも絶好だ。両車とも甲乙付け難いハイレベルのスポーツカー性能を有すると前置きしたうえで、あえて2台をキャラ分けてオススメするとすれば、スポーツドライビングを重視する向きには650Sを、スタイルと日常シーンでの扱いやすさを重視する向きにはウラカンを、となるだろう。
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