空欄補充問題
中国語において、語順は非常に重要な要素です。指定された空欄にどんな要素の言葉(品詞)が入るか、理解を試される部分です。次の問題を考えてみてください。・从这儿( )看到富士山?
1、行不行
2、能不能
3、好不好
4、要不要
このパターンの問題では、まず動詞「看」に注目します。動詞の前に来るのは一般的には助動詞ですから、この時点で1と3は除外されます。また、( )が空欄でも、この文が「ここから富士山が見えるかどうか?」を話題にしていることは一目瞭然ですから、可能を表す2、「能不能」が正解となります。
次の問題はどうでしょう。
・不论是春天,( )夏天,这里的风景特别美丽。
1、正是
2、于是
3、可是
4、还是
まずは先ほどと同じように、この文の意味を考えてみましょう。
後半部の「这里的风景特别美丽」から、「ここの風景はとても美しい」という内容を把握します。その後、「春天」、「夏天」という同格の単語から、おそらく( )内には「~であろうと」や「~も~も」というような内容が入るのだろうという推測ができれば、完璧です。ここに入る正解は、4、「还是」ですが、これは文頭の「不论」と呼応していますから、こういった呼応する副詞については意図的に覚えましょう。
また、問題によっては「不论」の箇所も空欄になって、呼応関係を答えさせるものもあります。
単語について
中国語検定3級レベルの単語数は1000~2000語とガイドラインに提示されています。多いと感じるかもしれませんが、この級を受験される段階の方ならば、ほぼ習得されている可能性が高いです。そして、ただ機械的に単語を覚えていくと忘れる可能性が高いので、例えば以下のように勉強されてはいかがでしょうか。
・我们等了半个小时,要了两碗牛肉面。(私たちは30分待ち、牛肉麺を2つ注文した。)
このような文を問題集や辞書から引っ張ってきて、分析するのです。「等」は「待つ」という意味、数量を表す補語は動詞の後ろに置くから「等了半个小时」になっている。「要」は「欲しい」とか「したい」だったけど、ここでは「注文」の意味で使うのか。そして数量は時間でも物でも動詞の後ろだからここでも「要了两碗牛肉面」の語順なんだな。といった感じです。
こういう風に文を眺めていくと、必要な文法もしっかり頭に入ってきます。単語とともに、用法や文法も、併せて確認していく習慣を身につけましょう。こうしていくと、最後の読解の部分については時間がなくなることも、頭に中国語が入って来なくなることも少なくなって、よりリラックスした状態で試験に臨めるはずです。
いかがでしたか? 丁寧に中国語と向き合って、合格を勝ち取りましょう!