学習・勉強法/中高生の勉強方法・学習習慣

誰でも唱えるだけで覚えられる「呪文暗記法」(3ページ目)

ちまたで評判の「記憶術」や「暗記法」。高度すぎて学校のテストや受験勉強に使えない、なんてものも少なくありません。今回は、中学や高校のテストで効果を発揮する、ただ唱えるだけの「呪文暗記法」です。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

知らない間にみんな使っている「呪文暗記法」

「呪文暗記法」と偉そうな名前を付けてしまいましたが、実は英語を学ぶときに、大半の人がこの呪文暗記法を使っているはずです。それは、「アイマイミー」で有名な人称代名詞を覚えるときです。

「I」「my」「me」「mine」を
「アイ、マイ、ミー、マイン」
と、主格、所有格、目的格、所持代名詞の順で唱えて覚えたはずです。

同じように、不規則動詞の現在形、過去形、過去分詞も
「come」「came」「come」を
「カム、ケイム、カム」
と、

「write」「wrote」「written」を
「ライト、ロウト、リトゥン」
と、順に唱えて覚えたはずです。

ただ、こと、高校英語になると「横になる(lie)」、「~を置く(lay)」といった、もっとややこしいことを覚えなければいけなくなります。

そんなときにあみ出したのが
「lie」「lay」「lain」を、
「ライ、レイ、レイン」
と、覚え、

「lay」「laid」「laid」を、
「レイ、レイド、レイド」
と、順に唱えて覚える方法です。

「ライ、レイ、レイン」が「横になる(lie)」という自動詞の現在形、過去形、過去分詞を順に再生したもので、「レイ、レイド、レイド」は「~を置く(lay)」という他動詞の現在形、過去形、過去分詞を順に再生したものになります。

これは、ようするに一覧表を作って、それをそのまま順番に唱えて覚えているだけなのです。

ちなみに、「lie」と「lay」でどちらが自動詞・他動詞かは、「(自分が)横になってから、(横に)何かを置く」という動作をイメージすることで覚えています。

国語でも化学でも使える「呪文暗記法」

化学で、水素(H)、ヘリウム(He)、リチウム(Li)、ベリリウム(Be)、ホウ素(B)、酸素(O)、炭素(C)、窒素(N)、フッ素(F)、ネオン(Ne)といった元素記号を覚えるのにも、
「すい、へい、りー、べー、ぼくのふね‥‥」
と、有名なゴロ合わせがあります。

これも、ようは呪文のように唱えているだけですし、国語で係り結びを作る助詞を覚えるときも、
「ぞ、なむ、や、か、こそ」
と唱えて覚えればバッチリ覚えられます。

このように、知らない間に使っていることもあれば、ちょっとした工夫でどんな教科にも使えるのが「呪文暗記法」なのです。みなさん、早速、試してみてはいかがでしょうか。

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