WPL-05G300/2の導入は簡単か
前置きが長くなったが、WPL-05G300/2を使った感想を述べよう。最初に全体の結論から言うと「手軽に導入でき、これは使える」と感じた。他の製品にはない大きな特徴は、親機/子機ともに無線LAN対応であることだ。通常、PLCの子機と端末はLANケーブルで接続する。そのため、iPhoneなどのスマートフォンを接続しようと思うと、無線LANを別に購入する必要がある。本製品は、そのまま利用できるので有難い。もちろん、ノートパソコンを有線で接続することもできる。
さて、1階にある無線LANルータと2階で使っているiPhoneをPLCで接続してみる。全館床暖房の家だ。マニュアルもあるが、マニュアルレスでも導入できた。
1) Wi-Fiスイッチが「MASTER」になっているPLCの「INTERNET/LAN端子」と無線LANルータの「LAN端子」をLANケーブルで接続し、PLCを1階のコンセントに直接、挿す。
2) Wi-Fiスイッチが「SLAVE」になっているPLCを2階のコンセントに直接、挿す。
3) iPhoneのWi-Fi設定画面でPLCのSSIDを選択し、製品のシールに記載されているKEYを手動で入力する。このときのKEYは、2階に設置したPLCのKEYなので注意したい。
これで利用できる。いつも思うのだが、AOSSやWPAといった簡単接続のための機能を利用するより、手動でKEYを入力して接続した方が確実だ。KEYさえ間違えなければ一度で接続できる。また、以降はKEYを入力する必要はない。
さて肝心な速度はどうだろうか。