franponaisとfransséは違うの?
そのおしゃれなイメージ故に日本でも店名や商品名などに使われることの多いフランス語ですが、フランス語学習者やfrancophone(フランコフォンヌ/フランス語話者)から見るとなんだか変なフランス語というもの結構あります。こうした日本人によるフランス語の間違いを皮肉る言葉としては、インターネットサイトとしても人気の高いfranponais(フランポネ)というのが有名ですが、アプリ「Spotfrench」ではfransséという新しい造語が使われています。「Spotfrench」のアプリ開発者でありフランス語の先生でもある Ghislain Moutonさんによると、「日本におけるおかしなフランス語表記は、単なる間違いに単純化できるものばかりでなく、言葉遊びの要素などを含んだものもありとても興味深い」とのこと。そのため、「滑稽さを笑うというニュアンスの強いfranponaisという言葉ではなく、敢えてfransséという造語を使用している」とのことでした。なかなか興味深い指摘ですね。いろいろな「街角のフランス語」の使用例に関しては、白水社の雑誌『ふらんす』にてMoutonさんによる連載が行われていますので、併せてチェックしてみてください。
こんな使い方もできる!
それでは、最後にフランス語学習を意識した「Spotfrench」の利用方法をご紹介しましょう。例えば、写真を撮る際に、使われている冠詞やその間違いのみに注目する。あるいは、accent(アクセント記号)の間違いだけを集めて分析してみる。よくある間違いに目を向けることで、自分のミスにも目を向けることができるでしょう。また、マッピングアプリですので、位置情報を利用して実物を見に行ってみるというのも楽しいですね!多くの方に投稿していただくことで、データもどんどん増え、フランス語の輪が広がります。ぜひ、スマホ片手に「街角のフランス語」を探してみてください。