小型で軽量なリモコンスイッチで調光
紹介する棚下灯はライン型LEDでスガツネ工業の数ある商品バリエーションのなかから、器具A:LED- POWER- STICK- S型と、器具B:LED-POWER-STICK-T型を選びました。
写真1. 今回ご紹介する器具の施工例
何れも点灯にはACアダプターと分岐ボックスが必要です。もし光量を調整したい場合は別にリモコンの調光器を求めることになりますが、調光しないのであれば不要です。(写真2)
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写真2. 上:ACアダプター 下:分岐ボックス(左)とリモコン調光器(右)
まずはじめに器具Aですが、このLEDライトは断面が平らで照射角度が120°と広くなっています。(写真3)
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写真3. LED-POWER-STICK-S型
そのため光が広く面を照らしてくれます。LEDライトの長さが200mmと300mmがあり、連結が簡単に出来るスティックタイプのライトです。
したがってライトとライトが継ぎ目なく収まるため、照明されている面や飾りものなどに不要な強い影の生じない効果が期待できます。定格消費電力24W用のアダプター1台でLEDライトが200mmタイプであれば最大7灯、300mmタイプで4灯の連結が可能です。(図1)
同様に50W用のアダプターを使用すれば、200mmタイプで14灯、300mmタイプで10灯の連結が出来ることなります。
LEDライトの取り付けには付属のマウンティングクリップを使用します。マウンティングクリップはLEDライトを取り付けたい棚のある位置にビスか両面テープで固定します。そこにこのLEDライトをカッチと嵌めればよいのです。(写真4)
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写真4. マウンティングクリップにビスと両面テープ
問題は分岐ボックスからLEDライトを繋ぐコードを通す穴が必要なことです。棚のどこかにあらかじめ穴があいてあれば問題ありませんが、穴がなければ目立たないところにドリルであける必要があります。
次に器具Bを紹介します。これはLEDランプの断面が少し山形になっており、器具Aに比べ照射角度(85°)が狭くなっております。
その分直下照度が得られやすいため、照明で強調したいものの展示に適しています。LEDライトの長さは器具Aと同じ200mmと300mmがあります。(写真5)
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写真5. LED-POWER-STICK-T型
ただ器具Aより消費電力が少し高くなるので、定格消費電力24W用のアダプター1台でLEDライト200mmタイプであれば最大4灯、300mmタイプで3灯の連結が可能です。
同様に50W用のアダプターを使用すれば、それぞれ200mmタイプで10灯、300mmタイプで6灯の連結が可能です。
またLEDライトの取り付け方法は器具Aと同じになります。
電気工事不要のこれら器具A,Bは消費電力(1本当たり2、7W~6W)が低く、またものの色の見え方を問う平均演色評価数が高く、良いものはRa97(Ra100が最高値)と際立っています。
このような棚用照明器具は住宅で使用する場合、特に通常の生活視点でLEDランプの輝きが見えない位置に配灯するか、もしくは何らかの方法で遮光するようにできれば、照らしたい対象だけが光り、とても魅力的なソリューションを提供してくれるはずです。
写真提供:スガツネ工業
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