ワールドフットウェアギャラリーが1階だけでなく、2階も鋭い空間に!
長年親しんだ楕円形のものから、色も含めて一新したWorld Footwear Galleryの新ロゴです。木型=LASTのモチーフには、伝統的な様式美を理解した上で現代性も追求してゆく同社の姿勢が綺麗に表現されています。
2014年の夏に創業35周年を迎え、ロゴを一新したWorld Footwear Gallery。その神宮前本店の一角がPIKOLINOSのコーナーショップとなったのは前回の記事「スペイン発PIKOLINOS 靴ガイドが注目する新作4足」でもご紹介いたしました。でもこのお店、これだけが大きなニュースではありません。1階のみだった同店が、これを機にその上、つまり2階も店舗として拡張されたのです。
新たなフロアの名は「WFG MAESTRO SALON(マエストロサロン)」。名前でなんとなく想像できるでしょうが、靴に関わる各分野のエキスパートが、より個々人の顧客の細かな要望に応えられるようなコーナーとして創設されました。例えばこれまで同店の1階で行われていたオーダーシューズの受注会等は、今後はこちらのフロアで行われるとのことですが、かと言って単なるイベントスペースではないところがミソなのです。
つまり、年に何回とかではなくて、例えば月の第三土曜日に行けば必ずこの職人さんに会えてその場で相談やオーダーができる的な、エキスパートの方々の常駐率が圧倒的に高い空間になります。まずは手始めに、イタリアで修業し現在同社の銀座店に併設されているリペアファクトリーを仕切る大和 潤平氏が、週に一度はこのコーナーに常駐し靴の修理やその相談に直接応じるところからこのミッションはスタート。靴の修理は一時も気を抜けない繊細かつ時に危険を伴う作業なので、仕事中の職人さんにどのタイミングで声を掛けるべきか結構気を使うのですが、確かにこのような落ち着きのある場なら細かなニュアンスもじっくり相談し易くなりますね。
そしてもう一方、このWFG MAESTRO SALONには、靴好きの誰もが待ち望んでいた、いざと言う時頼りになる貴重な人材も参加を表明しています。そうです、靴絡みのイベントでは今や引っ張りだこの人気者、Fg-Trente(エフジー・トラント)のカラリスト・藤澤 宣彰氏です。まずはアポイントメント制から始まるそうですが、これまで彼に何かを依頼したくても何処に行けば良いのか解らず、様々な靴店でのイベントを放浪されていた方には、正に願ってもない朗報ではないでしょうか。
WFG MAESTRO SALONで靴のパティーヌ(染色)に没頭する藤澤氏。あまりの手の動きの素早さに、シャッターが思いっきりブレてしまっているのをお許し願います。技術の凄さもさることながら、会話中の優しい笑顔と作業中の真剣な眼差しの対比に、とにかく驚かされます!
藤澤氏にお願いできることと言えば…… 詳しくは次のページへ!