ランナーの中には、スマートフォンを持って走る方がいるでしょう。イヤホンを着け、スマートフォンから音楽を聞いている人も少なくありません。専用アプリを使えば、ペースや走行距離、あるいは走ったコース等まで管理できます。しかしスマートフォンユーザーからは、
「汗で濡れると困る」
「重くて邪魔になる」
などの声も。やはりランニングするならば、専用の『ランニングウォッチ』を購入したいところでしょう。
では、どのような基準でランニングウォッチを選べば良いのか。最近は、実にさまざまな機能を持つランニングウォッチが出ています。特徴を踏まえながら、自分のランニングに適したものを選んでください。
GPSは必要?不要?
最近は、GPSウォッチが各メーカーから数多く発売されています。GPSでウォッチとは、走った距離や時間、ペース等を知らせてくれるもの。そのためランニングウォッチを選ぶ際には、まず「GPSは必要か不要か」を考えると良いでしょう。GPS機能の有無で、価格は大きく違ってきます。しかしGPS機能を持たないランニングウォッチを購入し、すぐにGPSウォッチが欲しくなった…という声も少なくありません。
距離表示があればペース計算は簡単
多くのマラソン大会では、数km毎に距離表示が設置されています。この距離表示があれば、GPS機能が無くても
- 走行距離
- だいたいのペース
- 経過時間
周回以外は距離・ペースが把握困難
しかし多くのランナーは、恐らく街中や河原など、距離の分からない場所を走っているのではないでしょうか。その場合、GPS計測なしに走行距離やペースを把握するのは困難です。
トレーニングでは、距離やペースがとても大切になります。例えばLSD(ロング・スロー・ディスタンス)を行おうとした際、7:00/km程度のペースを維持する必要があるでしょう。しかし体感だけで走っていると、自然とペースが上がってしまうものです。すると、本来LSDで得られる効果が得られず、目的に合わないトレーニングとなってしまいます。
あるいはペース走やビルドアップ走などは、ペース管理が特に重要なトレーニングです。無理してオーバートレーニングになれば、怪我・故障を招く危険性もあります。
GPSウォッチは様々なデータを表示可能
尚、最近ではGPSウォッチも安価になっており、モデルによっては1.5万円以下でも購入できます。通常のランニングウォッチと比べれば確かに高価ですが、機能面やそれによって得られる効果などを考えれば、購入ハードルは低くなっていると言えそうです。
腕へのフィット感
装着感は快適に走るために重要
ベルト部分は細かく調整できますが、確認しておきたいのは時計本体の形状です。例えば飛び出たボタン部分が腕に当たってしまうと、擦れて痛くなることがあります。
また大きさによっても、装着した際の感覚は大きく異なります。細身の男性あるいは女性の場合、あまり大きな時計は邪魔になるかもしれません。大きければディスプレイが広く、表示が見やすいでしょう。しかし重量も比例して重くなるなど、デメリットもあるのです。
駆動時間を確かめる
GPSウォッチの多くはUSB充電
あるいは100kmマラソンに挑戦する場合、最低でも多くの大会で制限時間となる14時間は欲しいところ。充電用のUSBケーブルとバッテリーがあれば充電できますが、荷物が増えることはレース上あまり良くありません。今現在はもちろん、将来的に目指すレースなども考えながら、適した稼働時間のランニングウォッチを選んでください。尚、GPS機能を持たない通常のランニングウォッチなら、年単位で稼働します。
おわりに
機能面についても、モデルによって多様です。心拍や歩数、ストライド、ピッチを計れるものなど、特にGPSウォッチは高機能化が見られます。スマートフォンへの着信等を通知してくれるものも出ており、スマートフォンを持ち歩くランナーにも+αのアイテムとして活用されそうです。GPSウォッチの多くは専用サイトやソフトウェアでトレーニング記録を管理できるので、モチベーション向上やトレーニング改善等にも役立つでしょう。
目的・用途に応じて最適なランニングウォッチを選ぼう
ここでご紹介したポイントを参考に、自分に合ったランニングウォッチを見つけてみてください。