理学療法士undefined臨床実習

臨床の現場で力となる書籍が選定できていない方。まずは個々で紹介する書籍を押さえましょう。

前回は「理学療法士の臨床実習に必須!おすすめの基礎書籍12冊」をご紹介しましたが、最終学年にある本格的な臨床実習では、動作分析に代表される患者さん評価、評価に基づくアプローチの構築など実践的要素を多数求められます。

そこで今回は、臨床現場で役立つ書籍をご紹介していきます。

動作分析に役立つ2冊

・動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践
動作分析の重要性については、どこの実習先でも口酸っぱく指導されます。しかし、その想いに反し、動作分析が難しいという学生さんは非常に多いです。これは、動作分析の理論や方法に体系だった一貫性のあるものが存在しないところにもよります。そこに登場したこの書籍。2013年の第一版発売後、またたく間に学生に浸透し、多くの支持を集めています。その理由は、人が動くメカニズムについてバイオメカニクスに基づき、解剖学的視点も含め丁寧に解説されているからです。「なぜ、こういった動きになるのか?」その初歩を説明してくれている本書は実習時に絶対持っておきたい一冊と言えます。

・アウェアネス介助論 気づくことから始める介助論 【下巻】
実習時に初めて行う事が多い介助。私たち理学療法士が行う介助は、対象者の身体能力を見極め、動作能力を引き出す介助法である必要があります。学校で学ぶ車いす移乗などの身体介助練習は、健常者同士で行う事から全介助での練習が多いです。その為、対象者の能力を引き出すような介助が難しいと感じる方も多いかもしれません。そんな学生さんにはこの一冊。本当の意味での介助とは?相手の動きを感じ、動きを引き出す介助法とは?実践的な知識を与えてくれるでしょう。

評価法の知識として役立つ5冊

・図解理学療法検査・測定ガイド
養成校の指定教科書として選択されている事も多い本書。対象者への評価法やその定義がしっかり押さえられている為、実習時のみならず、現場に出てからも必要とする一生ものの書籍です。

・ベッドサイドの神経の診かた
図解理学療法検査・測定ガイドと同じく、養成校の指定教科書として扱われることが多い書籍です。中枢性疾患、神経難病など神経内科系の異常所見と評価に関する記載はこの一冊で十分と言えるレベル。ただし、神経生理学の知識が不十分だと、内容の読解にやや苦労する可能性があります。その分、しっかり学んできた人にとってはこの上ない武器になるでしょう。

・病気がみえる 〈vol.7〉脳・神経
前述の「ベッドサイドの神経の診かた」が難しいと感じる方にはこちらの書籍。とにかくイラストが多く、イメージにより病気の理解が進みやすい。国家試験対策としても十分に役立ちますので、こちらの方が読み手を選ばず、一般向けといえるでしょう。

・運動療法のための 機能解剖学的触診技術 上肢/下肢・体幹
基本中の基本ですが、目的とする筋や骨に触れられなければ、評価や動作アプローチは不透明なものになってしまいます。しかし、養成校によってはそういった実技の時間を十分にとれていないケースもあるようです。その手助けとなるこの書籍は、解剖学的見解と実際の触診画像が豊富で、それぞれの箇所に多い障害なども記載しています。できるだけ早めに手にして自己研鑚に役立てたい一冊です。

アプローチ法の考察に役立つ2冊

・理学療法プログラムデザイン ケース別アプローチのポイントと実際/理学療法プログラムデザイン〈2〉ケース別アプローチのポイントと実際
実習で出会う患者さん、そして、資格取得後、現場で出会う患者さんはそれぞれ、世界でたった一人の患者さんです。疾患名が同じだからといって、すべてが一緒ではありません。ですので同じ診断名。例えば、同じ大腿骨頚部骨折でも、同じパーキンソン病でも、同じ脳卒中でもその人に起きている障害は大きく違います。とはいえ、数多くの疾患で実際に起きた事象、それに対する評価とアプローチを知る事は、応用力を持つ意味でも重要になります。この書籍は、2冊合わせて225ケースの疾患評価やアプローチ法などが説明されています。ですので「患者さんにどのようなアプローチをすればよいかわからない」という方にはたくさんのヒントを与えてくれる書籍になるでしょう。

前回と今回、合わせて21冊をご紹介したのですが、そのすべてを手元に置く必要はありません。書店でここにある書籍を自分の目で確認し、必要だと感じるものを購入、熟読し実習に備えましょう。

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