教科書を読んでもよくわからない。そんな時は?

医療系の専門書では、学校側が教科書として指定した本でも内容を理解するのに難解な表現などがあります。例えば、テストで出た問題がわからなかったので教科書を調べてみたけど内容がよくわからない。調べ物の為に手元の参考書を読んでみたけど理解できない。こんなことってないでしょうか?

理学療法士の勉強法とインターネットの活用

インターネットによる情報の扱い方は注意が必要ですが、活用しないというのはあまりにもったいないです。

そこで、提案したいのがインターネットによる検索です。 「今時、それは当たり前でしょう」という声も聞こえそうですが、インターネットにある情報は活用の仕方をよく考えなければなりません。と、いうのは医療分野では情報の信憑性を大切にするからです。「本当にそうなのか?」「その根拠は?」これは実習時にもよく聞かれる言葉です。その点も踏まえて、私が勉強のために行ってきた検索事例を見ていきましょう。

イメージしにくい生理学を画像検索で

突然ですが、皆さんは生理学の勉強って得意でしょうか?実は生理学は同じ基礎学である解剖学や運動学よりも苦手な人が多い傾向にあります。これは生理学が他の2つの教科に比べ、内容のイメージがしづらい点が理由のひとつとして挙げられます。

具体的に挙げると解剖学や運動学では、参考書にも図面が多く「筋肉がどこからどこへ付着する」「肘が曲がるときは上腕二頭筋が収縮する」など、目で確認しながら学びやすいのですが、生理学の場合だと、そうはいかないです。参考書にもよりますが、図面が少なく、説明文が難解である事が多い傾向にあるのがその理由です。

例として、「伸張反射は筋紡錘の環ラセン終末が早さ依存の伸張刺激を感知し、Ia線維で脊髄後角に連絡し、単シナプス反射で運動ニューロンを介し、伸張された筋を収縮させる」と言われてもなかなかイメージがつかないと思います。

そこで活用してほしい検索方法がGoogleの画像検索です。

画像検索を使うと、先ほどの難解な文字ばかりの伸張反射の説明の図解が簡単に多数表記されます。表記される画像はさまざまですが、閲覧に関して優先順位はありません。但し、より理解を深める為に、最低5つほどは確認したほうが良いでしょう。ひとつの画像閲覧だけでは情報に偏りが出る可能性もありますので複数確認は必須です。

また、画像検索を活用すると、骨折などのレントゲン写真、脳のMRI画像なども多くの所見を見る事ができます。実際のレントゲン画像などを見る機会は実習時でも限られていますし、近年、国家試験では画像所見に関する問題は定番化しています。画像を読み取れるかどうかで、3つの問題の回答に影響する問題形式も出てきている為、是非、画像検索を活用し国家試験対策にも役立ててほしいと思います。

情報の信憑性と参考の仕方

先に述べましたが、インターネットの情報をそのまま活用しようとすると、参考文献や引用文献の表記がない場合、根拠のない情報と判断されてしまいます。これは画像検索も当然、当てはまります。ただ、私は学生時代に活用していた際、引用表記の有無に関わらず、印象に残った画像はパソコンや携帯電話で画像を保存し、その画像を見ながら、手元にある教科書や参考書で内容の確認をしていました。

この理由として、検索で得られた情報はあくまで理解を深める為のきっかけとして活用し、その情報の裏付けとして手元にある資料で内容を確認する流れをとるようにしていたからです。そうすることで、学んだことのアウトプットと共に情報の正確性が高まります。調べて終わりにせず確認する事。これがインターネット検索を活用する上で重要になるでしょう。

最初から信憑性の高い情報を得るには?

実習時など、限られた時間の中で「すぐに信憑性のある情報が欲しい」という場合は、Google scholarをお勧め致します。このGoogle scholarで検索すると、そこに表示される検索結果はすべて論文になります。例として、「大腿骨頸部骨折」と検索すれば大腿骨頸部骨折に関する論文が表示されます。より求める情報に対する検索制度を高める場合は「大腿骨頸部骨折 リハビリ」「大腿骨頸部骨折 回復期 リハビリ」など、知りたいキーワードを後付けしていく事で必要な情報に早くたどり着けます。個人的にはこの検索方法により、実習時のレポートや卒論作成時に時間を大幅に短縮し、多くの論文情報を得る事ができました。

今回は、理解を早めたり、検索による情報をすぐに活用できる検索術について御案内しましたが、次回は、インターネット上にあるサイトの中で、私自身が勉強や実習に役立てたサイトや働き方の参考にしているサイトなどを御紹介いたします。

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