理学療法士/理学療法士になるための勉強法・養成校

理学療法士養成校での生活 「教科書などの読み方」

教科書や参考書というものに最初は抵抗を感じるかもしれません。しかし、知りたいところを糸口に読み込んでいくと実に楽しいものに生まれ変わります。

野田 卓也

執筆者:野田 卓也

理学療法士試験ガイド

教科書や専門書1ページ目から読んでいますか?

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教科書や参考書。がむしゃらに読み込むだけでは理解できていない事もあります。ポイントを押さえながら効率よく読み込んでいきましょう。

理学療法士養成校の授業で使う教科書や参考書類。非常にたくさんあり、内容も最初は少し捉えづらいものが多いです。皆さんはこれらをしっかり読み込んでいるでしょうか?こういった事を言っていいのかわかりませんが、実は私は参考書などを最初からじっくり読みこむのが苦手です。学生時代も最初から教科書類を読んだ事はありませんでした。

ただ、それでは勉強にならない。そこで自分なりの読み方を構築し、理解を深めてきました。そんな実体験に基づく教科書、参考書などの読み方を今回は御紹介したいと思います。

教科書、専門書を読む上でのポイント

1:まずはその専門書購入のきっかけになった、知りたいところを第一に読み込みます。

自らの意思で購入した場合、知りたい気持ちが満載のところは当然、興味を持って楽しく読めてしまいます。では、一番に読みたい!と言うところがなければどうするのでしょう?特に自分が興味を持って購入したわけではない教科書等このパターンになります。この場合は、見出しと各ページにある図、写真の説明を流し読みします。この部分は、その書籍の訴えたい事、伝えたい事が凝縮されている部分だからです。そこで、興味をひかれたものだけを読み込みます。

書店などでで立ち読みをする場合もこの方法が良いかと思います。興味がある項目が多ければその本は"買い"となるでしょう。逆に全く興味が得られない場合は、今はその書籍を読む段階ではないのかもしれません。他の書籍を手にとってみましょう。

2.興味があるところを読んだ後は"斜め読み"


次に各ページをしっかり開いて読むのですが、一言一句読むのではなく、行間を飛ばし読みしていきます。飛ばしていくうちに発見もあれば、1で読み込んだ興味のある項目に自然とたどり着き、その箇所を再度読み込み形となります。これでさらに学習を深めるのです。

3.ようやくじっくり読み込む


この3回目でようやく"いち"から読み込みます。1,2にて事前に読み込んだ興味がある箇所と、飛ばしてしまっていたそうでない箇所が繋がり、興味の幅も理解の幅も広がります。ちなみに1,2で重要と感じたところには付箋やマーカーは必須です。実習の際にも役立つと思うので、チェックを入れときましょう。

正直なところ、1,2で読み込みを終えてしまったら"理解したつもり"になり大変危険です。好きなところのいいとこ取りでは、繋がりに欠けますし、頭でっかちになってしまいます。(読み込みが慣れてくれば3の行程を飛ばしてもよいと思いますが、基本的な読み方を身につけてからの方がよいかと思います)

最も頭に残る読み方は?

私が今回紹介した方法はあくまで参考でしかありません。

一番大切なことは"自分の読み方を確立する事"自分の読み方が確立されると、漫画を読むのとさほど変わりません。きっと楽しくなります。その為にはまずは教科書等を手に取り、一日一ページでも読む習慣を身につける事。きっと将来に繋がりますよ。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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