狭くて濃ゆいテクノポップ業界
ガイド:天馬さん、この度は『Let’s天才てれびくん』(毎週(月)~(木)午後6時20分~)の新レギュラー、おめでとうございます! 同じNHK Eテレで3月30日から放映となるドラマ『念力家族』の原作者、笹公人さんから、ぜひ松永さんもインタヴューしてほしいとのメッセージがあったのです。笹さんとはどこかで繋がっていたのでしょうか?
ドラマ『念力家族』とテクノポップの深いカンケイ (All Aboutテクノポップ)
松永:
ありがとうございます。不肖松永、テレビ初レギュラーがまさかの『天てれ』と相成りました。
狭くて濃ゆいテクノポップ業界です。「東京生まれテクノポップ育ち、ビョーキな奴は大体友達」という訳ではありませんが、やっぱり必ず何処かで繋がるんですよね。笹さんはラジオに出して頂いたり、ライヴにご招待させて頂いたりという御縁です。バンドを始める遥か昔に、宇宙ヤングで高橋名人と共演されているのは拝見しているのですが。
心の教科書と命の授業
ガイド:えっ、宇宙ヤングをご覧になっていたんですね! 同じ会場にいたかもしれません。
イマイケンタロウさんにインタヴューした時も、エイプリルズとCTO LAB.の両グループとも『天才てれびくん』に関わっており、なぜかNHK Eテレとテクノポップは深いカンケイがあります。今回の話はどのような形で来たのですか? やはり、アーバンギャルドで、“教育的な活動”をしていたことが評価されたのではと思っています。
大!天才てれびくん by エイプリルズ + CTO LAB. (All Aboutテクノポップ)
松永:
これまで、CDという「心の教科書」をリリースし続け、ライヴという「命の授業」を続けて参りましたからね。いっけん過激なアーバンギャルドですが、その思想の根幹は極めて前向きで教育的なんです!
というのも御座いますが、やはり天てれスタッフの方のセンスによる所が大きいのではないでしょうか。一筋縄ではいかないキャスティングとはまさしくこのこと。最初にお話を頂いたときは一足早いエイプリルフールか何かかとは思いましたが。
偶然とは思えない人選
ガイド:1993年に始まった『天才てれびくん』は、改題を重ねて、今は『Let’s天才てれびくん』。昨年のエンディング・テーマは、石野卓球さんが提供した「にっぽん・なんばあず」で、これは偶然とは思えない人選を感じます。
松永:
しかも、その曲を宇川直宏さんが監督した電気のPV「タランチュラ」にも出演していたジョンテ・モーニングさんが踊っていたわけですからね! 過去を遡ればすかんちやBoogie the マッハモータースもテーマソングを担当しています。テクノポップやサブカルチャーを嗜好する人間としては、グッと来ざるを得ません。