PH 3½–2½ カッパーテーブルランプのリミテッド・エディション
(世界同時限定発売)2014年はポール・ヘニングセンの生誕120周年にあたり、ルイスポールセン社ではPH 3½-3 カッパー ペンダントを限定復刻し、世界各地で人気を集めました。
今年はそれに続き、1929年にポール・ヘニングセンがデザインした伝説的な銅製テーブルランプ「PH 3½–2½ カッパーテーブルランプ」をオリジナル図面に基づいて、日本では2015年3月15日~ 8月31日の約5カ月間期間限定で発売することになりました。(写真2)
写真2. 「PH 3½-2½ カッパー テーブルランプ」
特筆すべきは、このランプには銅と乳白吹きガラスという、2つの素材のトップシェードをセットで同梱していることです。これら2種類のシェードは、インテリアの雰囲気づくりに応じて使い分けることができます。
2枚目と3枚目のシェードは乳白吹きガラス製ですのでトップシェードに乳白ガラスを使えば、ソフトな拡散光が部屋に広がり、空間を柔らかく照らしだします。
一方、銅製トップシェードは光を透過しませんが、白色にマット塗装したアルミシェードを組み込む二重構造で、テーブル一面に明るく柔らかい反射光を集めます。 (写真3)
写真3. 上:トップシェードに乳白ガラスを使用
下:トップシェードに銅製を使用
周囲の環境に応じ、銅素材独特の変色(パティナ)が進行し、だんだんと味わい深く個性的になっていきます。銅の変色(パティナ)のプロセスは、工場での製造、組み立て、輸送時に既に始まっています。
購入された方が自宅でランプをセットされる時に銅の表面に指紋が付着するのを防ぐため、ルイスポールセン社ではパッケージのなかに白いコットンの手袋を同梱しています。
ルイスポールセン社のレジデンシャル分野の製品開発担当、ピア・クヌーセン氏は次のように説明します。
「銅製品が時とともに味わい深くなるのを多くの人が好むので、ルイスポールセンでは銅の表面に塗装やラッカーなどのコーティング処理をしないことにしました。もし、最初のピカピカの状態を取り戻したい場合には、銅磨き剤でポリッシュすることも可能ですから」と。
また、調整ねじがついた3本のシェードホルダーはこの製品から使用されたデザインです。銅製のトップシェードはエッジが巻き上げられ、シェードを実際より厚く見せる工夫が施されています。(写真4)
ルイスポールセン社のショールーム・マネージャーとして長年にわたり消費者に照明のアドバイスを提供しているリズベス・マンスフェルド氏は次のように語っています。
「家庭では、どの部屋にも複数のライト・ポイントを設けるべきです。多くの家庭でライト・ポイントが少なすぎるため、居心地の悪い、明る過ぎる照明が必要となっているのですが、多くの人がそれに気づいていません
部屋に複数のライト・ポイントを設けると、くつろぎのコーナーがいくつもできます。同時に、部屋の奥行きと広さが強調され、空間全体の雰囲気が向上します。
また、テーブルランプは簡単に移動可能です。強さを抑えた、快適で落ち着いた光を提供し、サイドテーブルや本棚、サイドボードの上などいろいろなコーナーに心地良いアクセントを生み、まるで静物画のようなシーンを作りだすのです。」
私もリズベス・マンスフェルド氏のレクチャーを本社のショールームで2度ほど受けていますが、とても分かりやすく説明される方です。
なお、このリミテッド・エディションは日本では5カ月間(デンマークなどEU圏内とアメリカは5月末までの3カ月)のみ注文を受け、その数だけデンマークで受注生産されます。
特にデンマークにはPHランプのコレクターも多く、特別な製品として人気が高く、将来プレミア価格がつく可能性も高いと言われています。
また、まだPHランプを手にしたことのない人にとって、この歴史的なテーブルランプは、時を超えてモダンな風格を保ち続ける逸品となるに違いありません。
写真5. ソファやパーソナルチェアのサイドに置き、1日の終わりをやわらかな光と共に過ごされてはいかがでしょう。
電球: E17 電球形LEDランプ 60Wタイプ
または E17 ミニクリプトン電球 60W(同梱)
サイズ:φ 330mm H 460mm
重量:3.5kg
スイッチ:中間スイッチ付 3.2m 黒色コード
材質: 銅、ポリッシュ仕上無塗装、乳白吹きガラス、内面フロスト仕上
価格:18万2,000円(税抜) 日本全国の限定店舗で展示販売
【問い合わせ先】
ルイスポールセン ジャパン株式会社
写真提供:ルイスポールセン ジャパン株式会社
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