ローザスにおける現在の池田さんの主な役割、活動をお聞かせください。
(C)Hirohisa Koike
池田>『ローザス・ダンス・ローザス』のリハーサルダイレクターを任されています。ダンサーとしては、『ローザス・ダンス・ローザス』と『ドラミング』で私のパートを踊っている子が、怪我や病気などの理由で舞台に立てない場合は私が代わりに踊ります。しかし基本的には今年から『ドラミング』は、新しいダンサーが優先的に踊ることになっています。これら以外のレパートリーになっている作品を再演するときは、もちろん教えたりツアーに同行します。
私も個人的にローザス以外の活動があるので、優先させていただいているのは自分の作品づくりだったりします。いつかまたアンヌテレサと踊るか、彼女が私に何か新作をつくってくれる気がするのですが、今のところお互いのスケジュールが詰まっています。将来のことをよく話したりもします。
最近の彼女の口癖は“『ローザス・ダンス・ローザス』を扶美代ともう一度踊るんだ!”です。アンヌテレサ自身が舞台人であり、それがローザスの作品づくりに繋がっているので、私が指導する側だけではなく、舞台人としてあり続けたいという願望を一番理解してくれているのは彼女のはずです。
5年ぶりとなる待望の来日公演。日本の観客ならではの反応を感じることはありますか?
池田>日本公演では、欧州で発表している客が怒って出て行くような反応の分かれるローザス作品は上演していないので、今のところ大きな否定的反応もなく無難に公演出来ています。ローザスの40以上の作品のうち、日本では11作品を紹介させていただいています。