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池田扶美代『ドラミング』インタビュー!(4ページ目)

アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル率いるローザスが、5年ぶりとなる待望の来日公演を実現! 1998年に初演を迎え、以来世界各地で上演を重ねてきたローザスの代表作のひとつ『ドラミング』を披露します。ここでは、ローザス創立メンバーのひとりであり、“ドラミング ワークショップ”を開催する池田扶美代さんにメールインタビューを敢行! 作品への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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現在のローザスのメンバー構成は? 今回出演される12 人のダンサーはどういった理由で選ばれたのでしょう?

池田>今回の日本公演に参加する12人のメンバーは全員P.A.R.T.S.(Performing Arts Research and Training Studios/パーツ ローザスが展開する舞台芸術専門学校)の卒業生です。

別のローザスの作品が 3月19日から発表されるので、今のところ大家族です。しかし、作品ごとの契約なので正団員というシステムではありません。

P.A.R.T.Sは創立して今年で20年になります。ローザスにいる卒業生は、今年41歳になるダンサーから去年卒業したばかりの25歳のダンサーもいます。私がアンヌテレサの次に年上なのですが、その次は46歳です。

ローザスはここ10年近くオープン・オーディションを行っていません。アンヌテレサに招待された何人かが最低1週間のワークショップ・オーディションを我々と行い、次の作品やレパートリー作品に参加するという形式です。そういう意味でも、P.A.R.T.S. の卒業生は学生の時からアンヌテレサやローザスのダンサーと交流があるという意味でメリットが大きいです。

今回新しく加入した7人のダンサーたちもすでにP.A.R.T.S.のレパートリークラスで『ドラミング』を踊っていて、その時の印象が良く残っていたダンサーや、もちろんダンサーとして魅力のあるひとたちが選ばれました。作品によってはP.A.R.T.S. 卒業生以外にもチャンスがあると思いますが、アンヌテレサにとってはすでに莫大な数のダンサーの名前が彼女のリストにあると思うので、ローザスで仕事をするのは確かに狭き門です。


ローザスで求められるダンサーの要素とは?

池田>自分自身が踊っているシーンじゃなくても、その空間を支えることが出来るダンサー。歩くなどのとてもシンプルなアンヌテレサの動きを理解出来るダンサー。

アンヌテレサ曰く、my walking is my dancing……。
このように、立つ、歩くは誰にでも出来る事であり、一番難しい事でもあります。


ph

Drumming 1998 (C) Herman Sorgeloos



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