売れるキーワードその2 「美しいディテール」
低座椅子は、優しくまろやかな体を成しています。程よい厚みで丸みを帯びた座と背。それを支える八の字の脚。たった四つの簡単な構成で成り立っています。が、よく見るとディテール(細部)が実に細やか。ボクは、良い椅子はバックビュー(背面の姿)が美しい、と言います。椅子は人が座ると背面しか、見えない。だから、人が座った状態での背面はデザインのポイント。
あらためて、低座椅子を見ます。
果実のような柔らかい曲線と曲面の木の背板にすっきり納まるクッション布地と背を支える脚との接合部分。
背板の厚さ5mmほど残して布地は背板に吸い込まれるように取り付けています。脚は三次曲面に全く隙間のないようにとりつけられています。
座の裏側(下側)も脚との接合は背と同様に難しい三次曲面に隙間なく。この辺りは椅子をひっくり返さなければ見えない。
一見なんの変哲もない納まり(取り付け)だが、とても手間のかかる手法で処理されています。それも目に見えない部分にまでも。
全体のバランスももちろんですが、背面、モノとモノの接合部分など手間をかけたディテールだから、とても美しい椅子なんですね。
売れるキーワードその3 「薄利良質な価格」
一番スタンダードなタイプで¥62,000-(税抜)。とても手頃な販売価格も売れている要因。実際利益率など生産コストの内訳をお聞きすると原価率の高さに驚きます。全て山形の本社工場で製作していることを考えると納得しますが、生産コスト削減の為に中国などで生産はしていないとのこと。
薄利多売で「良質を皆様へ」精神・・・購買ユーザーには喜ばしい価格も魅力なのです。
京都の布地メーカーとコラボして北欧デザインのような可愛らしい低座椅子がショールームに鎮座していましたが、仕様によって表情がガラっと変わる魅力もあります。
デザイン担当された長 大作さんとは個人的なお付き合いをさせて頂きましたが、デザイナー長さんの厳しく優しいお人柄が表れているなぁ、とあらためて感じる椅子でもあります。
■天童木工
東京ショールーム
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<ショールーム営業時間>
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<アクセス>
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<お客様相談室>
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