成形技術でロングセラーの椅子を生む天童木工

売れているデザインって、売れる理由・秘密がありますね。時代のニーズに応えたり、価格であったり、もちろん商品コンセプトや色、形、素材など。

それら全てを「デザイン」の視点であらためて検証すると売れる秘密の片鱗が見えてくる。そしてデザインする側、購入する側のモノを捉えるヒントになるんじゃないかな。

そんな思いから、世にいう「ロングセラー商品・家具・ファニチャー」の数々を製作販売するメーカーを尋ねて、「売れる秘密」をひも解いてみることにしました。

天童木工・東京ショールームの画像undefined

天童木工・東京ショールーム ●クリックすると拡大します。


早速この企画に興味を示して下さった家具新聞社の加納編集長と東京・浜松町にある(株)天童木工へ取材に行きました。

今回、自社製品について説明頂いたのは、株)天童木工・企画課の斉藤慎也さん。

さて、天童木工と言えば国内一、国外でも有数の木材成形による家具メーカー。

木材成形については当サイトで何度かご説明しましたが、木材を薄い板状にし、何枚か積層し、型にはめて曲線や曲面に成形する技術。くにゃ~と曲がった木や板をみたことがあるでしょ。
成形による木のハンガーの画像

成形による木のハンガー ●クリックすると拡大します。


木材を成形する技術は、ヨーロッパで19世紀末に開発され現在でも様々な分野で多用される木材加工技術に一つなんですよ。

この技術を日本でいち早く実用化した天童木工は、1940年の創業から今日まで山形県天童市に拠点を置き、名作家具の数々を世に送り出しているメーカーです。


発売当時からロングセラーの低座椅子

さて、○○メーカーと言えば□□、というように、必ずヒット商品、ロングセラー商品があります。

ここ天童木工といえば、「バタフライスツール」と言いたいところですが、「他にもあるでしょ……?」のノリで斉藤さんにお聞きすると、

「低座椅子ですね!」と即答。


低座椅子の画像

低座椅子 ●クリックすると拡大します。


低座椅子、て・い・ざいす、いい言葉の響きです。そー、低座椅子は、当サイトの「日本の木の椅子」や「デザイナー:長 大作さん」について何度かご紹介している椅子ですね。

モコっとモコっと、柔らかく、優しい愛嬌のある椅子。

次のページで売れ行きのについてお聞きしました。