就活で一度は耳にする話
毎年、学生の間で噂される就活でのあることないこと。その中には、いわば都市伝説とも言えるものも数多くある。採用活動では、当然、各企業によって選考手法は違うし、面接官も変わってくる。ひとつのエピソードだけを取り上げて一般化するのは危険だが今回はガイドがよく聞く「学生間での就活都市伝説」を企業側の事情も含めて徹底解説する。就活都市伝説1. 説明会の予約には学歴フィルターがある
毎年噂される就活都市伝説は本当にあるのだろうか?
実際に説明会予約時に学歴フィルターをかけているかどうかは各企業の方針にもよるので一概には言えないが、実は就職サイトの企業側の機能には「大学名」で学生を検索したり、異なる説明会予約画面を出したりできるものがある。実際にそれを使っている企業がどれくらいあるかはわからないが、企業が学歴フィルターを説明会予約時にかけることは“可能”なのだ。
ただし、学生を学歴で分けたくてその機能を使うわけではない。企業も採用活動には当然「効率」を求める。人気企業がすべての学生を受け入れたい気持ちは山々だが、それをしていると大量の学生に「不採用通知」を出すことになる。それを防ぐためにも、学歴に限らずできるだけ採用可能性の高い学生を説明会に参加してもらおうと促すことは、実は学生の就職活動の効率化にもつながるのだ。
就活都市伝説2. グループディスカッションではリーダー役が有利
最近は選考の中でグループディスカッションを実施する企業が増えてきている。すると選考を開始して早々「それでは私がリーダーをやります!」と名乗りでる学生が必ずいる。きっと心の中で「リーダー役は有利なはずだ」という想いもあるのだろう。ガイドは学生の就職支援だけではなく、企業の採用担当者への研修も行っている。以前全国規模で採用活動を行っている某大企業に対して、全国にいる採用担当者の「グループディスカッションの合格基準」を統一するため、実際に学生に模擬グループディスカッションをやってもらい、それを担当者が評価をして内容を共有し合う研修を行った。
その際の合格学生へのコメントには「リーダーシップがあったから……」というコメントも当然あった。しかしその学生の役割は「タイムキーパー」だった。別に役割がリーダーだから評価されるのではなく、どの役割であろうと、どんな方法だろうと、その場に応じて自分の出来ることでディスカッションという「仕事」に貢献することが評価につながるのだ。