歴史を知り、本場の名店を巡る！四川・麻婆豆腐の世界(2ページ目)

陳麻婆豆腐・本店へ行こう！

陳麻婆豆腐・本店での麻婆豆腐はそんな容赦ない麻婆豆腐ではありませんので、ご安心を。

成都のレストランではほぼどこでも麻婆豆腐を食べることできますが、ぜひ本店の「陳麻婆豆腐・騾馬市（ルオマーシー）」店へ行ってみてください。レストラン内装も素晴らしく、古琴・琵琶の演奏を聞きながら、優雅に食事が楽しめます。そして、他の高級酒楼とはちがい、値段設定も良心的です。

＜DATA＞
■陳麻婆豆腐（本店）
住所：四川省成都市青羊区西玉龍街197号
※陳麻婆豆腐は現在、成都市内に6店舗あります。以前は道教のお寺「青羊宮」の向かいに本店がありましたが、2005年に火事で全焼し、騾馬市店に移転しました。

ごはんの上に麻婆豆腐をのせて食べる

陳麻婆豆腐・本店の麻婆豆腐はアツアツの土鍋で出てきます。火傷に注意し、麻婆豆腐をご飯の上にのせて、あとは思うがまま食べてください。豆瓣ジャンとラー油が絡んだ絶妙な赤い油が、ぱさぱさしたご飯に溶け込み、何杯でもごはんをおかわりしたくなります。

もちろん麻婆豆腐以外もたくさんの料理があるので、いろいろな料理を試してみてください。特におすすめなのがおこげ料理の定番「鍋巴肉片（グオバーロウピェン）」。アツアツに熱したたれをおこげにかけるとパチパチと音がなり、食欲を刺激します。甘酸っぱい味付けなので、辛い料理が苦手な方はぜひ試しを。

その他、豆腐を使った四川料理

麻婆豆腐以外にも豆腐を使った四川料理は沢山あります。
豆腐本来の味を楽しみたい方におすすめなのが、「豆花飯（ドウホァーファン）」。新鮮なおぼろ豆腐にピリッと辛いたれをつけてご飯を食べる地方料理です。成都市内でも出している店は多くあります。
定番の家庭料理でおすすめなのが、揚げた豆腐をつかい、豆瓣ジャンの味がしっかりとした「熊掌豆腐（シオンジャンドウフ）」。もう一つはあっさりした味がおいしい「蟹黄豆花（シエホァンドウファー）」など大体どこのレストランでも食べられる定番四川料理です。

上級者向けですが、オリジナリティー溢れる料理として、麻婆豆腐と同じ味付けで川魚を煮込んだ「豆腐魚（ドウフユィー）」や豚の脳みそに豆腐を合わせた「豆腐脳花（ドウフナオホァー）」など、一風変った豆腐料理もおすすめです。

 

麻婆豆腐は四川料理のほんの入り口です

麻婆豆腐をきっかけにぜひ、まだ食べたことがない未知の四川料理を食べてみてください。

「一菜一格、百菜百味」　”一つ一つの料理でそれぞれの味わいがあり、百の料理には百の味がある”

これは四川料理を代弁する際によく使われる言葉です。

四川料理には様々な料理があり、味のバリエーションがあります。きっとどんな食客の好奇心をも刺激するはずです。

そして、刺激された好奇心にしたがい、辛さに火をふく、食べ歩きの四川の旅へはいかがでしょうか。きっと、生涯忘れない思い出になること間違いなしです。