恵比寿のオフィス街にはためく「伊勢うどん」ののぼり
こののぼりを見ただけで反射的に生唾を飲み込む人も多数
近くのIT企業に勤めるAさんは、1年ほど前にこのお店で伊勢うどんに出合い、すっかりトリコになりました。
「伊勢うどんという変わったうどんがあるのは知ってたんですが、ここのランチで初めて食べて、ふんわりした食感と甘辛いタレに感動したんですよね。思わず、翌日もまた行っちゃいました。それからは、いろんな人を連れて行って、せっせと伊勢うどんの普及活動をしています」
そんな熱狂的なファンを徐々に増やしつつ、恵比寿で働く人たちを日々、伊勢うどんのやさしさで包んでいるのは「BAR CHI-KYU」。2012年4月にオープンし、2013年11月からランチタイムで伊勢うどんをスタートしました。店長の平松孝将さん(35)は、伊勢うどんの本場である三重県伊勢市の生まれ。オープンのときから店長を務めています。
名門・宇治山田商業の野球部でセカンドを守っていたとか
「じつは、最初から伊勢うどんをメニューに入れたかったんですが、当時はまだ東京ではあまり知られていなくて、オーナーに許してもらえませんでした。まあ、そうですよね。その後のご遷宮で知名度がずいぶん上がって、ランチも始めようということになったときに、思い切って伊勢うどんメインで行こうということになったんです」
ネギ、鰹節、カマボコが織りなす美しいハーモニー
このお店のランチ伊勢うどんの特徴は、豊富に用意されたトッピング。基本の伊勢うどん(600円)に、ひとつにつきプラス100円で、生卵、目玉焼き、とろろ昆布、さくら海老、バターなど9種類のトッピングを選ぶことができます(食べるラー油のみ200円)。残ったタレにライスと生卵を入れる「卵御飯セット」(200円)も人気。ガッツリ食べたい方には、伊勢うどんに、ライス、ポテトサラダ、生卵、あおさの味噌汁が付いてくる「ランチセット」(1,100円)がオススメです。
見づらい写真で恐縮ですが、ランチメニューです。「辛口カレー伊勢うどん」(900円)も大人気
平松さんのご実家の「麺菜レストいちし」。アットホームな雰囲気のお店です
じつは、2012年の秋ごろに「いちし」さんにお邪魔して、お母様から「息子が恵比寿のバーで店長をしているんです。よかったら行ってやってください」と教えていただいたのが、「BAR CHI-KYU」さんを知るきっかけでした。
若いころは、タイやオーストラリアなどを放浪していたこともある平松さん。海外に出たことで日本、そして伊勢うどんのよさにもあらためて気づきました。
「お店で伊勢うどんを知った人が、伊勢に興味を持って伊勢を訪れてくれたら嬉しいですね。微力ですが、伊勢うどんを通じて地元のお役に立てたらという気持ちもあります」とのこと。
勝負デートにもピッタリの静かで落ち着いた雰囲気
ランチで伊勢うどんを堪能し、夜は落ち着いた雰囲気にひたりながらグラスを傾け、「お客さんといろんなお話をするのが大好き」という平松さんに、伊勢のディープな魅力を教わる――そんな素敵な一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
■BAR CHI‐KYU
住所:東京都渋谷区恵比寿1-12-5 萩原ビル3‐6階
TEL:03-5422-9236
営業時間:昼11:30~14:30 夜18:00~26:00
定休日:日曜、祝日(不定)
備考:伊勢うどん(600円)
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