時代の流れに乗った名刺入れ「エーヨン ミニマム カードケース」
一日の中で使う名刺は何枚くらいだろうか。人にもよると思うけど、多くても10~15枚くらいではないだろうか。それなのに、何十枚もの名刺を常に入れられる名刺入れが市場には多い。たしかに、タップリと名刺が入っていると、それはそれで安心ではある。しかし、その日に使わない名刺で荷物が増えてしまうというのは、どうなのかとも思う。昨今、モノややるべきことをミニマムにしていく流れが出てきている。この名刺入れは、まさにその流れに乗ったものだ。
レザーに一カ所だけステッチというミニマムスタイル
サイズこそ名刺入れの大きさだが、作りがこれまでのものと全然違う。まず、名刺入れとしては珍しい縦方向から名刺を出し入れするスタイル。しかも、潔くワンポケット。
素材にはヌメ革を使い、構造的には一枚のヌメ革を半分に折っているだけ。つなぎ目の部分は縫い合わせではなく、ボンドで圧着して貼り合わせている。そのため名刺入れにありがちなグルリとステッチがあるというスタイルにはなっていない。
ただ、一カ所だけステッチがある。貼り合わせの終点の部分だ。出し入れする口ギリギリまでではなく、あえて少し下側になっている。そこを麻紐でギュッと縫い付けている。さすがにボンドでの圧着だけでは、強度が弱くなってしまうので、紐で強度アップを図っている。これにより、口が横側にも少しばかり開くようになっている。
作りとしては、これだけしかない。つまり、ヌメ革とボンド(圧着)と紐だけ。
使い勝手は思いのほか良い。名刺を取り出す口は、縦方向ということで通常の名刺入れよりもはるかに狭い。しかし、先ほどのステッチが少しだけ下にあるので、口の中に指先がすんなりと入り中から名刺を取り出せる。もちろん、収納も楽にできる。
収納枚数は、およそ30枚。フタはないが、逆さまにしても中の名刺は落ちることはなかった。
ワンポケットの仕切りナシということで、自分の名刺と、頂いた名刺の区別をどうするかが気になるところだ。たとえば、こうすると分かりやすくなる。手前が自分の名刺、奥が頂いたもの。どちらが手前かは、ステッチならびに少々開いた口を目印にすればいい。それらが右側にある時を基準にすれば、すぐに判別できる。目でいちいちステッチを見なくても、ポケットから名刺入れを取り出す時に、感触だけでも十分確認できる。
余計なものが一切ないが、結果それが使いやすさにつながっているのが面白い。
■ 関連リンク
* エーヨン
* エーヨンさんの直営ショップ(ミニマム カードケース)