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スターの登竜門!NBA全国バレエコンクール 前編(2ページ目)

1998年にスタートし、以来数々の才能を発掘してきたNBA全国バレエコンクール。1月に開催される本戦はローザンヌの前哨戦ともいわれ、毎年大きな注目を集めています。全国から集うスター候補たちの中から、頂点を極める逸材とは……? コンクール運営委員長・久保栄治さんにお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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独自のバレエコンクールをはじめたきっかけは何だったのでしょう。

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久保>コンクールにもいろいろな性質のものがありますが、より公正で、よりレベルの高いものにするにはどうすればいいかという想いがまずありました。なかには特定の人間の意見が通ってしまうようなケースもあるでしょう。けれど、NBA全国バレエコンクールの場合はそういうことは一切ない。

審査員にしても、国内・国外合わせて約40名の方が参加しています。日本のバレエ界だけでもかなりの数で、谷系、松山系、牧阿佐美系、東京バレエ団、スターダンサーズ・バレエ団と、なるべく偏りがないように声を
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かけていきました。今ではほとんどのバレエ団の長が、カンパニーの枠を超えて集まってくださっています。

ダンサーに対するケアも、常により良いものをと考えていて、毎年少しずつ変えています。いいと思うことは何でも取り入れていこうという方針です。当日の出場者の流れやリノリウムの状態、バーの位置、足馴らしをする場所にしてもそう。例えばバーはリハーサルルームのほか、ホールの袖や奈落、ロビーの隅に置いたりと、出番までしっかりバーレッスンができるよう配慮しています。
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ダンサーの今後の身の振り方についても、毎年スカラシップ制度を設け、より飛躍できるよう務めています。今年は約20校がスカラーの受け入れに参加しました。過去の年度も含めると、NBA全国バレエコンクールから世界のほとんどのバレエ学校にダンサーを派遣していると思います。



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