トラベル英会話

「~の」だけではないofの本当の意味とは?(2ページ目)

一見、多様な意味で使われるように思える前置詞にも実は「基本の意味」があり、それを応用させていくことでさまざまな場面に対応できるようになるということを見ていく「前置詞シリーズ」。今回は日頃「~の」という意味でよく使われているofをご紹介します。基本の意味をしっかりと押さえて、前置詞の使い分けに強くなりましょう!

足立 恵子

執筆者:足立 恵子

トラベル英会話ガイド

ofは「材料」、fromは「原料」

前置詞ofは「○○は××の一部である」「○○は××から出ている」という意味であること、その使い方がfromと似ている場合があることなどを説明してきました。前のページで紹介した文は、以下のようになります。

バター

milkはbutterの「原料」なので、Butter is made from milk.

1)The shirt is made of silk.
(そのシャツはシルクでできている)
2)Butter is made from milk.
(ミルクはバターでできている)

お気づきかもしれませんが、素材の形が残っている「材料」の場合はofを使い、素材を加工してしまう「原料」の場合にはfromを使います。この意味のofは、 a bag made of paper(紙でできた袋)、a knife made of silver(銀でできたナイフ)のように使うこともできます。

afraid ofの後に続くのは?

ofは形容詞の後について、慣用的にも使われます。例えば、以下のような例です。

I'm afraid of darkness.(私は暗闇が怖い)
I'm tired of this hot weather.(この暑さにはうんざりだ)
It's very kind of you.(どうもご親切に)

afraid(怖い)、tired(うんざりして)、kind(親切な)のいずれも、ofの後に続く言葉から生まれ出てくるものです。つまり、以下のように考えることができます。

I'm afraid of darkness.(=怖いという気持ちは暗闇から生まれる)
I'm tired of this hot weather.(=うんざりだという気持ちはこの暑さから生まれる)
It' very kind of you.(=親切さはあなたから生まれる)

このように発展させることで、ofをさまざまな場面で使うことが可能になるのです。例えば以下の文の場合、(  )の中にはどんな言葉が入るでしょうか。

1)It's (  ) of charge.(それは無料です)
2)I've (  ) of it.(それについて聞いたことがある)

ヒントは、1)は「それはcharge<料金>から解放されている」ということ、2)は「it<それ>から聞くという行為が生まれる」。

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