ゲイシーンはさらに豊かに発展しそう
年末年始にかけて、Shangri-Laでのスペシャルなショー(巨大なステージにドラァグクイーンなど50名くらいのパフォーマーが上がり、次々に華麗なダンスを披露)や、gaku-GAY-kaiのいろんな出し物(演劇やダンスなど)、大晦日の女装紅白(たっぷり4時間以上、ドラァグクイーンショーがクリヒロゲ)、明けて2日のJ-POP系イベント(楽しいショー&お友達との新年のご挨拶&呑んだくれ&踊りまくり)などを楽しみ、改めて、東京のゲイシーンはなんて豊かで素晴らしいんだろう!と、しみじみ感じ入るものがありました。豊かさというのは、まずは選択肢やバリエーションがたくさんあって好きに選べるということ(いくらお金がかかっているものを提示されても、価値観が異なる人にとっては1ミリもうれしくありません)、あとはそれぞれの質や満足度がどれだけ高いかということだと思います。世間の価値観やノリとは異なるゲイシーンならではの(そして日本ならではの)独自のカルチャーがタテにもヨコにも発展していっていることを心から歓び、拍手を贈りたい気持ちになります。
その豊かさは、海外のゲイシーンと比較しても決して見劣りしないし、むしろ日本こそが世界をリードできるんじゃないか、こんなにバラエティに富んでいて面白いゲイシーンは他にはないんじゃないか、と真剣に思います。ドラァグクイーンのショーをとってみても、基本的に海外ではゴージャス系な方がリップシンクやダンスやトークで楽しませるというものですが、日本ではそういうショーに加えて、天才的なひらめきで会場を笑いのるつぼに陥れるような方たちがたくさんいます(最近は映像を使ったショーが流行しています)。音的にも、日本では王道のHOUSEだけでなく、オネハ(歌モノのHOUSE、キラキラした感じ)、J-POP、アニソンやゲーム音楽のナイトなんかもあります。ゲイバーだって、海外みたいなクラブっぽいショットバーもあれば、昔ながらのスナック、ドラァグクイーンがおもてなしするお店、セクシーな雰囲気のお店など、実に多様です(なんたって二丁目には数百軒ものお店があります)
イベントのオーガナイザーさんは、毎回趣向を凝らし、手を替え品を替え、いろんなお楽しみを用意してくれています。次々に新しいナイトが生まれ、飽きさせません。新しいパフォーマーも続々と登場しています。せっかくのこの面白さを楽しまないテはないと思うのです。今年はいったいどんなイベントが登場するでしょうか。みなさんもぜひ、参加してみてください。
海外に通用するいいものをたくさん持っている世界一バリエーション豊かな日本のゲイシーン。日本にいるとあまり気づかないのですが、MANGAやOTAKUがそうであるように、独自の進化を遂げたものが今、世界に羽ばたく時期が来ているのでは?と思ったりします。今年も海外からたくさんのお客様が来られるでしょうし、(Shangri-Laなどはすでにそれで成功していますが)世界を視野に入れてやってみると案外うまくいくのかもしれません。