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世界のニュースの中心となったフランス

Charlie Hebdo社銃撃事件という痛ましいニュースの後、多くのフランス人がJe suis Charlie(ジュ スィ シャルリ/私はシャルリ)と声をあげ、テロに屈しない意志と犠牲者への追悼をしめすため大規模な行進に参加しました。Place de la République(レピュブリック広場)で行われたこのmarche republicaine(共和国の行進)には、44カ国のchefs d'Etat(国家元首)や政府の代表が参加、パリだけでも150万人を集める歴史的な出来事となりました。ニュースで目の当たりにしたフランスの団結力は、あまりにもスゴすぎて日本人の感覚ではわかりにくいところも多々あります。今回はこの行進をはじめとする一連の流れので使われていたJe suis Charlieという言葉に注目して、フランスという国を少し掘り下げて理解してみましょう。

Je suis Charlieに対する日本人の理解

まずは、Je suis Charlieというフランス語から考えてみましょう。この言葉は、英語のI am~にあたるJe suis~(ジュ スィ/私は~です)という表現と、今回の襲撃の犠牲となったCharlie Hebdo社(同名の雑誌)が組み合わされたものです。非常にシンプルなものなので、「私はシャルリです」と訳すしかないのですが、そのシンプルさと文法的な理解も手伝って、私たち日本人は、私=シャルリ、すなわち、「Charlie Hebdoに対する絶対的な共感、全面的な支持」の表明のように受け取ってしまいがちです。

さらに、ニュースでも報道されているように、Charlie Hebdoはきわどい風刺漫画で知られているため、そうした揶揄に慣れていない日本人の眼には、「少し行き過ぎなのではないか…」、「全面的支持はちょっと…」という反応が自然な流れとして生まれてきました。そのため、簡単には「Je suis Charlie!」という言い回しに賛同できず、次々に「Je suis Charlie ! 」と表明していく多くのフランス人を目の当たりにして困惑する人も少なくなかったのです。

それでは、フランス人にとってのJe suis Charlieが意味するところはどのようなものなのでしょう?この言葉に関しては、時間が経つにつれてフランスでも様々な解釈がなされ、Je ne suis pas Charlie(私はシャルリではない)と宣言する人も少なからずでてきました。次ページではいくつかの例をあげながら考えていきたいと思います。