しかしあまり考えずエントリーしてしまうと、「失敗した」と後から後悔してしまうかもしれません。そこで、大会選びで失敗しないためのポイントを、失敗例別にいくつかご紹介していきます。これから大会エントリーを考えているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
走力レベルと大会難度
マラソン大会は、1つとして同じものがありません。意図したものかは別として、例えば砂利道を走ったり、坂道が多かったり、あるいは制限時間が厳しいものもあるでしょう。同じ42.195kmという距離であっても、それを走り切る難度は大会によって異なります。もちろんフルマラソンに限らず、10kmやハーフマラソン、あるいはウルトラマンでも同様です。そこでまず、以下のような点について大会ホームページ等から情報を集めてください。
- 獲得標高(高低差)
- 最も急な勾配角度
- コースの舗装率
- 制限時間
- 関門時間
コースによって「走りにくい」と感じることも
また、見落としがちなのが「関門時間」です。
例えばレースの制限時間が6時間で、自身の走力から見ても大丈夫だとしましょう。しかし関門は、必ずしもこの制限時間を距離で割ったものではありません。つまり制限時間に対する全体の最低平均ペースと、関門までの最低平均ペースが違うということ。「1km8分半で走ればゴールに間に合う」と思っていたら、実は30km関門までは1km8分ペースで走らないと間に合わない設定で、知らずに関門アウトしてしまった…なんていう事態が、実際に起きています。
参加にかかるトータルコスト
大会によってエントリー費が異なります。フルマラソンであれば5,000~10,000円程度が中心となっており、100kmマラソンならば20,000円を超える場合もあるでしょう。大会運営には大きなコストが掛かり、その費用はエイドの充実性やスタッフ数、設備などによって変わるのです。全体でかかる費用からお財布と相談しましょう
- 交通費
- 宿泊費
- 駐車場利用費
- 写真購入費 など
また、「近ければ安い」と思われがちですが、ここにも落とし穴があります。例えば東京→大阪へ移動すれば、新幹線の通常料金は片道約15,000円です。これに対し、東京→沖縄へ移動するとしましょう。時期にもよりますが、LCC(格安航空会社)を利用すれば片道10,000円弱で行ける場合もあります。大阪と沖縄、東京からどちらが遠いかについては、言うまでもありません。