大学生の就職活動/就職活動事例

羽生、本田、錦織…成果を出す20代の共通点とは?(2ページ目)

羽生結弦、本田圭佑、錦織圭と日本人アスリートの世界での活躍が著しい。20代という若さで大きな成果を出している彼らに何か共通点はあるのだろうか?またそこには就活やビジネスの現場で活かせるヒントはあるのだろうか?今回はスポーツで活躍するアスリートから20代で成果を出すための必要な要素を解説していく。

小寺 良二

執筆者:小寺 良二

ライフキャリアガイド

変えていけるところから変えていく

あまり「ナルシスト」という印象は持たれないが、プロテニスプレーヤーの錦織圭選手も高いセルフイメージを持ち、それを成果に結びつけたアスリートだ。しかし実は錦織選手自身は元々そこまで高いセルフイメージは持てていなかったらしい

あの錦織選手も以前はセルフイメージが高くなかった

あの錦織選手も以前はセルフイメージが高くなかった

2014年に華々しい活躍をするまではまだ世界ランキングも上位にはいなかったし、体格も他の外国人選手に比べると大人と子供に見えるほど違う。かつては錦織選手も体格にコンプレックスを持ち、インタビューの際も「トップランカーには10年かけて追いつきたい!」と謙虚なコメントが目立ったようだ。

しかし新たに彼の専属コーチとなった元世界ランキング2位のマイケル・チャン氏は、錦織選手の「セルフイメージの低さ」を課題として考え、そこから改善をしていった。マイケル・チャンコーチは「変えていけること」から変えていった。具体的に行ったのは数多くの「ポジティブな言葉を使うこと」「基礎練習の徹底」だったようだ。

錦織選手はインタビューの中でマイケル・チャンコーチから言われた言葉で最も印象に残っているのは「Believe yourself」(自分を信じろ)という言葉で、多い時は1日に5回以上言われ続けたらしい。また練習内容は極めて地味な基礎練習をひたすら反復するメニューが多かった。しかし、そうすることで次第に自分を信じることができるようになり、メディアへのインタビューの言葉も「今年中に勝ちにいきます!」と前向きになっていき、実際に実現してしまった。


実現につながる行動を始める

もちろん私たちが日々の生活の中でマイケル・チャン氏のような優秀なコーチをつけることはできないし、錦織選手のような豊かな才能を持ち合わせているわけでもないが、彼がセルフイメージを高めていった「変えていけることから変えていくプロセス」は参考になるはずだ。

まずは自分の「言葉」を変えていく。もし出来ない理由や実現できないことへの愚痴を発していることが多ければ、逆に出来るかもしれない理由や実現するために今からできることを口にしていってほしい。そして新聞や本を読む、週に1回ジョギングするなど、地味でも良いからその目標実現につながる「行動」を1つでもよいので始めてみると良い。

その地道な努力は就職活動であれ、社会での仕事であれ、必ず成果を出すために必要な高いセフルイメージを作ってくれる。高いセルフイメージは大きな成果を通じて培ったように見えるかもしれないが、実はそんな誰にも出来るような日々の言動や行動の積み重ねで作ってきたものなのだ。
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