2014年の男性用フレグランスを徹底分析!
ベスト・バイ・メンズ・コスメ 2014 <顔編>及び、ベスト・バイ・メンズ・コスメ 2014 <体・髪編>がアップされています。2014年を振り返る最終回は、男性のグルーミングの仕上げともいうべき香水をみていきましょう。2014年は、わりとクラシカルな男性像を求めた香りが多かったような気がします。数年前までは、男性のためのフローラル、特にローズをフォーカスした香りが登場して話題を集めていました。フローラルの優しい雰囲気を時代が求めていたのでしょう。
そんな流れから、一転。「爽やかさ」や「マスキュリン」な傾向が復活してきたという印象を持ちました。社会的に「強さ」が求められる時代。そんな世相を反映してのことでしょうか。
では、まず、男性用といえば定番の爽やかな香りを振り返ってみましょう。
新定番となったフェラガモの香り
世界的に売れているのが、フェラガモの香水。同ブランドの中でも、香水は売上の重要な柱です。2013年の「アクア エッセンツィアーレ」に引き続き、今年は「アクア エッセンツィアーレ ブルー」が発売されました。
自由な男性像という基本コンセプトはそのままに、ラベンダーやカルダモンといったアロマティックでスパイシーな香調でより深みを出したこちら。爽やかな雰囲気は日本人が好むど真ん中。ビジネスシーンからオフまで幅広く使うことができます。
いままでにも男性を彩ってきた香水はたくさんありましたが、フェラガモはこれから新定番として定着していくことでしょう。
メルセデス・ベンツのスポーツが登場
爽やか系の香りでもうひとつ気になったのが、こちら。ラグジュアリーなのに軽快さがある「メルセデス・ベンツ スポーツ フォーメン オードトワレ」です。フレッシュなスパイシーウッディの香調は、大人の男性にぴったり。マンダリンの弾けるような爽やかさから始まり、ナツメグなどのスパイシーさと、シダーウッド、パチュリなどのウッディな香りは、王道な調合。
一見、オーソドックスですが、現代的にアップデートされています。これを纏っている男性はその選択眼に自信があり、というところでしょうか。香水もまた、車に負けず劣らない品質の高さがうかがわれます。
次のページは、新解釈の男らしさで注目を集めた香りを振り返ります。