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沖香菜子『くるみ割り人形』インタビュー!(6ページ目)

東京バレエ団の12月公演『くるみ割り人形』で、主演を務める沖香菜子さん。沖さんは入団5年目の24歳、大役への抜擢が続く同団の次世代スターです。ここでは、開幕に先駆け沖さんにインタビュー! 作品への想いと意気込みをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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東京バレエ団に入ったきっかけは?

沖>バレエ教室の先輩が東京バレエ団に入団して、それがきっかけで公演を何回か観に行ったことがありました。上野水香さんはじめダンサーも素晴らしいし、あとべジャールさんのレパートリーもあったりと、作品のラインナップもステキ。日本でバレエをやっていきたいと考えたとき、やっぱり私は東京バレエ団で踊りたいって思ったんです。実際オーディションでレッスンを受けたり、広いスタジオを目の当たりにして、“このバレエ団に入りたい!”って改めて思いました。

ただ入団一年目は舞台に立つことがなかなかできなくて、“私はここで本当にバレエを踊っていけるのだろうか?”とずっと考えて過ごしてました。初めて立った舞台はベジャールさんの作品で、最後に全員が出て終わりになるというシーン。本当にバレエの舞台として踊ったのは入団して二年目の4月。“子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』”でオーロラ姫に選んでいただいて、あのときはもう何かの間違いじゃないかと思いました。

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『くるみ割り人形』リハーサル (C)Shinji Hosono



もともとクラシック以外にも興味があった?

沖>そうですね。ボリショイ・バレエ学校でもクラシック以外の授業があったし、高校が身体表現の授業があるようなちょっと特殊な学校だったので、その頃から興味を持ち始めていました。それに高校時代は創作舞踊部に入っていて、テーマを決めてみんなで作品をつくってはコンクールに出たりしたことも……。

『ザ・カブキ』に出させてもらったときは、とにかく日本の所作が難しくて、一度個人的に日本舞踊の体験レッスンを受けに行きました。たまたまイベントでワークショップが開催されていたので、松野乃知くんを“一緒にいこう!”と引き連れて。そのとき私は初めておかる役を踊らせてもらって、彼も塩冶判官役をやっていて、“所作って難しいよね”って話をしていたときだったので、じゃあ体験に行ってみようと。ご挨拶の仕方から、すり足の練習だったり、手ぬぐいの使い方とか、所作をいろいろ教わってきました。舞台にいかせてるかどうかはわからないけど、すごくいい経験でした。

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ノイマイヤー版『ロミオとジュリエット』(C)Kiyonori Hasegawa



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