パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

銀座レカンのパン「ブーランジュリーレカン」デビュー(2ページ目)

銀座レカンの姉妹店「ロテスリーレカン」の再開に伴い、2014年12月17日、待望の「ブーランジュリーレカン」がオープンします。そこにはオーソドックスなフレンチスタイルのパンをベースに、2011年からシェフを務める割田健一さんのスペシャリテが並びます。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド


アメリカンテイストの楽しいパン、友達のためにつくったパン。

割田さんならではの創作パンは現在、どこかアメリカンテイストの遊びが入っている様子です。
ベーカーズマフィン

ベーカーズマフィン


たとえばベーカーズマフィン。姿かたちはアメリカンマフィンのような感じですが、生地はブリオッシュでチョコ&ピスタチオ、キャラメル&バナナ(各270円+税)、全粒粉の生地にベーコンとブラックペッパー、小倉あんとクリームチーズ(各250円+税)など、塩味もあれば和素材もありです。
コーンブレッド

コーンブレッド

古いレシピブック

古いレシピブック

コーンブレッド(1500円+税)とコーンブレッド スティック(180円+税)はなかなかほかでは見かけない伝統的なアメリカのパンですが、これはニューヨークの古本屋さんで友達が見つけてくれたレシピブックで興味を惹かれたことが誕生のきっかけとなっています。
ギモーヴドーナツ

ギモーヴドーナツ


アメリカといえばドーナツ。トッピングにマシュマロを使ったギモーヴドーナツ(270円+税)はバゲットと同じ粉を使用、焼きめのついたマシュマロはキャンプファイヤーのお楽しみを彷彿とさせますが、クリームより軽やかな食感で持ち運びにも適しているのです。チョコレート&カカオニブ、シトロン&ピスタチオ、ストロベリー&ラズベリーなど魅惑的な味があります。これはドーナツ好きの友人のためにつくられたそうです。

割田さんの話を聞いていると、パンの向こう側にたくさんの友達がいることがわかります。彼はパンをつくるときに、常に誰かの顔を想い浮かべてつくるのです。
ボストックとシナモンロール

ボストックとシナモンロール

フィンランドのカモメ食堂の友達に教えてもらったというシナモンロール「Cannelle Rouleau」(260円+税)は、パンオレと菓子パンの中間の生地にすりつぶしたホールのカルダモンを練り込み、シナモンを振って巻いています。

割田さんは言います。「1日1回でも誰かと一緒にものをおいしく食べる時間があれば人生明るくなるし、楽しい食の思い出がたくさんあれば、その人生が終わりを迎えようとする時にも、悪い気はしないんじゃないかと思います。ぼくたちのパンを食べていただくことで、そんな食の時間を過ごしていただけたら、と思います」。

伝統的なフレンチスタイルのパンにきちんと基礎を置いたうえで、土地のものを用いて、あるいは新しいエッセンスも取り込んで、大切なひとのためにつくられるパン。銀座レカンのパン、というだけでなく、テイクアウトできるようになった割田健一さんのパンに今、注目が集まっています。

ブーランジュリーレカンは12月17日にオープンします。

ブーランジュリーレカン

ブーランジュリーレカン

ブーランジュリーレカン
住所:中央区銀座5‐11‐1 ミレニアム銀座1F
電話:03‐5565‐0780
営業時間:10:30~21:00
東京メトロ東銀座駅徒歩1分 銀座駅徒歩3分
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