今、30歳が考えている現実
悶々とした日々を送られていませんか?
キャリアカウンセリング等でお話を伺うと、世代的には2008年秋のリーマンショック前に新卒として入社された方々で当時は売り手市場で割と楽に入社された世代とのことです。
“そこそこ希望通りの企業で働いているけど、外資系やベンチャーでバリバリ働いている同級生に較べると自分はいまいちイキイキとしていない。成長していない感がする。気が付くと30歳。そろそろ自分の市場価値を高めないといけないので、自己啓発もやらなければ。グローバル化が進んでいるので、とりあえずTOEICのスコアを上げようか、さもなければ何か資格を取った方が役に立ちそうだ”という方々がマジョリティー(大多数)のようです。
キャリア開発の前に能力開発を!
30代、この10年間をいかに過ごすかによって、40代、50代のキャリアが決定づけられると言っても過言ではありません。経験においてはまだまだ発展途上段階ですが、体力や精神力は一番あると思います。最も成長が期待できる10年間です。仕事に没頭され、たとえ徹夜をしても体力的に問題ない最後の10年間でしょう。能力を高めることは仕事の成果を高めることに繋がります。会社に委ねるのではなく、自己責任でこれからは能力開発をする必要があります。まず、能力の構造をきちんと理解することから始めましょう。
ガイドの私は“心・技・体が三位一体となって成果が生まれる”と捉えています。構造的には土台部分が体、基盤部分が心、その上に搭載されているものが技であると考えています。(→「セブンレイヤーズモデル」をご参照下さい)
つまり、技のみに焦点をあてるといわゆる“頭でっかち”となり、体と心が伴わないと大きな成果は期待できません。“体は資本である”という言葉の通り、保有した能力を発揮させるためには健康維持管理を欠かすことはできません。
仕事柄、様々なビジネスパーソンとお目に掛かりますが、エグゼクティブクラスの方は間違いなく、体力や精神力は普通のビジネスパーソンに較べ頑強です。健康管理は自己管理の世界であり、メンバーや会社をマネジメントする大前提という位置づけでよいでしょう。
心は体と技の中間に位置し、心の在り方が体にも技にも影響を与えます。よって、非常に重要な部分であることがわかることでしょう。